【浦和】マルティノスが鮮烈ショット「僕に合ったシステム。ヤマもね」

浦和のマルティノス(2020年2月撮影) 。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

2020シーズン初戦でインパクトのある一撃。もっと出場したかった。しかし「いいスタートを切れた」。

[ルヴァン杯 GS1節] 浦和 5–2 仙台/2020年2月16日/埼玉スタジアム 

 浦和レッズで3シーズン目を迎えるキュラソー代表マルティノスがルヴァンカップのグループステージ1節のベガルタ仙台戦、途中出場から強烈な左足のシュートを突き刺してインパクトを残した。浦和での過去2年間、不遇をかこってきた28歳のアタッカーは「いいスタートを切れました。自分に合ったシステム。このシステムで勝っていきたい」と意欲を示した。

 浦和では過去2年間、2018年はルヴァンカップ、2019年はリーグ戦と、いずれも公式戦1ゴールしか決められずにいた。3年目の今季は途中出場とはいえ、初戦でさっそくゴールを記録。「短い出場時間でしたからね。それに、もう1点決められるチャンスもありました」と決して満足はしていなかったものの、「攻撃陣にとってはこのシステムが合っている。このまま勝っていきたい」と手応えを得ていた。

 浦和の最初の交代カードで、70分、汰木康也と代わって4-4-2の左MFに入った。すると78分、杉本健勇がプレッシングからボールを奪ってレオナルドにパス。レオナルドはDF3人を引き付けて、左へ展開する。そこでフリーでボールを受けたマルティノスが中央に持ち込むと、左足を振り抜いて、シュートをゴール隅にしっかり突き刺した。

「いいパスが来て、しかも、かなりスペースも空いていました。あとは決めるだけでした。このために試合に入り、生まれたゴールでした」

 マルティノスはそのように振り返る。

「もちろんスタメンで試合に出てゴールを決めたい。ただ、今日はそういったことよりも、途中出場でも結果が出たこと。そのような流れから決めることができて良かった。21日のリーグ開幕を迎えるので、そこで何が起きるのか。今日は出場時間も短く、まだたくさんのことを言えません。それに、もう1点決められるチャンスもありましたからね。そこは満足していません」

 もっとピッチに立ちたかったという想いを口にする。そして、3バックから4バックへの変更を、マルティノスは大きくプラスに働いていると感じている。

「毎年、シーズンに臨む気持ちは決して変わりません。ただシステムが変更されました。このシステムは、僕に合ったシステム。やりやすさも感じます。私だけではなく、ヤマ(山中)も。陽介もそうです。健勇も2点を取った。のびのびしているように感じました。もちろん以前はディフェンダー陣にとっては良いシステムだったかもしれません。ただ今日のようなシステムで勝つことを臨みます。観ている方も躍動感を感じたのではないでしょうか」

 4-4-2の新システムのもと、マルティノスがしっかり2020年の一歩を踏み出したのは確かだ。

「(大きくリードしている)最後の20分の出場でしたからね。ただ、いいスタートは切れました」

 マルちゃんが笑う。この攻撃面の能力が高いキュラソー代表アタッカーがしっかりハマれば――、浦和は対戦チームにとっても嫌な相手になるはずだ。

 2020年、活躍の「場(ポジション)」をさっそく見つけたマルティノスが、これまで以上に牙を剥く。

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[取材・文:塚越 始]

Posted by 塚越始

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