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フランクフルトが長谷部誠に1年契約延長を打診、現在は「保留中」か

フランクフルトの長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

RBライプツィヒ戦のパフォーマンスを高く評価。『キッカー』が報じる。

 ドイツのサッカー専門誌『キッカー』は3月28日、ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠の来季2020ー2021シーズンの去就に関するレポートを掲載した。そこでクラブは1年の契約延長を打診していたものの、現在は「保留=凍結中」と報じている。

 36歳になる長谷部は今季、フランクフルトで6シーズン目を迎える。在籍期間は浦和レッズ、VfLヴォルフスブルクと並んで最長タイとなる。

 リーグ戦はこれまで16試合、さらにヨーロッパリーグ(EL)はプレーオフを含めると12試合、そしてDFBカップは3試合に出場。出場機会を減らしているのは否めないが、ケガもなく安定したパフォーマンスを見せてきた。

 そうしたなか記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、来季の補強に関してはまったく読めない状況だという。ただし出場機会は限定的である長谷部だが、クラブは年俸を減らしたうえで残留を希望していると伝える。

 記事ではすでに冬の段階で長谷部に1年の契約延長を打診していたそうだ。ただし、現在は保留中になっているとのこと。

 それが新型コロナウイルスの感染拡大に伴うクラブ側の事情なのか、長谷部がさまざまな選択肢について考えるための判断なのか。契約更新した1年前の段階では、フランクフルトは長谷部に将来的なポストも検討していると報じられるなど、クラブも貴重な人材として囲い込もうとしていた。

 フレディ・ボビッチ監督は契約満了を迎える選手について「厳しい決定」が待っていると語っている。ただし『キッカー』は、長谷部とジェルソン・フェルナンデス(33歳、今季リーグ9試合、公式戦通算20試合出場)に関しては、「チャンスは与えられるはず」と予想している。

 とりわけ長谷部に関しては、1月25日に行われたDFBカップのRBライプツィヒ戦(〇3-1)で、ボランチに入りながら状況に応じてリベロもこなす「柔軟性」を披露して勝利に貢献。そうした役割を、フランクフルトのアディ・ヒュッター監督も評価しているという。

 ヒュッター監督はELのレッドブル・ザルツブルク戦を控えた記者会見で、同席した長谷部誠について、「マコトはとても経験が豊富で、誰もがほしいと思う選手。最終ラインの3枚(リベロ)でも6番(ボランチ)のポジションでも遜色なく高いパフォーマンスを発揮してくれます」とも語っていた。

 長谷部としても、あの熱狂的なサポーターとともに戦い、低迷期を乗り越えて現在のタイトルを狙えるポジションまで来たことは、一つの誇りであるに違いない。フランクフルトでの戦いを継続するのか? 移籍もありうるのか? 日本での戦いも考えているのか? それとも……。

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[サカノワ編集グループ]

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