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なぜAFCはW杯2年開催「歓迎」を表明したのか?「潜在的な利点を引き出せる」

2017年9月、ワールドカップ出場を決めたオーストラリア戦後の日本代表のセレモニーより。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

FIFAがカレンダーを含めて検討開始。

 アジアサッカー連盟(AFC)は9月14日、国際サッカー連盟(FIFA)が男女ワールドカップ(W杯)の2年ごとの開催について様々な観点から調査を開始したことについて「歓迎する」とステイトメント(声明)を発表した。

 これはFIFAが2年ごとの開催が可能かどうか、カレンダーを含めての検討をスタートさせたというもの。あくまでも調査の段階。実現には多くの課題とともに、いくつもの段階を得る必要がある。

 そうしたなか、AFCはその動きを後押しするスタンスを示した。その理由について、「アジアの熱狂的なファンとの連携を強化し、サッカーが大陸で最も人気のあるスポーツであり続けることを目指している」と強調。アジアで最大の人気を集めるスポーツがサッカーであり、FIFAのチャレンジを試行するスタンスを支持するということだ。

 同時に「サッカーが大きな逆境を克服すること」と、現在(さらに、これからも)コロナ禍によって危機に立たされていることを認識している。

 そうしたなかで「ダイナミックな革新と進展は、集団としての成功を支える基礎となる」とし、その斬新なる方針に理解を示す。そして改めて、「すべてのステークホルダーとの連携を重視し、多様なニーズを反映しながら世界中の地域の潜在的な利点を引き出す。そうしたインターナショナル・マッチ・カレンダー形成のために、積極的に関与していきたい」と表明している。

 実際、今回FIFAの提案は、中国やインドをはじめ、インドネシア、ベトナム、タイなど、アジアのマーケットをも重視しての発信だったと見られる。

 確かにアジアのサッカー熱のポテンシャルが、あまり世界と“直結”しているとは言えない状況が続いてきた。もちろん一方、すでにW杯アジア2次予選で見られた単純な出場枠拡大による試合のレベルやクオリティの低下など課題も挙げられる。そもそも、そうした課題解決がW杯の2年ごとの開催やW杯出場枠の拡大なのか。

 日本サッカー協会(JFA)は、アジアの活性化の重要性については賛同してきた。ここから議論がスタートすることになる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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