選手のコロナ感染で、Jリーグ村井チェアマン「家族らに取材殺到。生活が脅かされる状況」

(C)SAKANOWA

取材への配慮を要請。「選手個人ではなく、リーグ全般がケアしなければいけない問題」と、Jリーグの責任にも言及。

 Jリーグの臨時の実行委員会が4月1日に行われ、Jリーグ加盟の全クラブが新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中断しているリーグ再開に向けた詰めの協議を行った。その後のウェブによるメディアブリーフィングで、Jリーグの村井満チェアマンと各部門のリーダーが協議した内容について説明。そのなかで村井チェアマンは、ヴィッセル神戸の酒井高徳とトップチームの関係者1人、そしてザスパクサツ群馬の舩津徹也とJリーグに感染者が出たことを受けて、次のように語った。

「全選手が定められたプロトコルの手順に沿い、非常にしっかり体調管理をしてくれています。そうしたなかで、保健所の指導のもと、感染拡大を防ぐため、濃厚接触者がどの範囲までいるのか、全面的に協力をしているところです」 

 また、新型コロナウイルスの陽性反応が出た場合、選手名については原則公開せず、そのなかでクラブの判断に委ねていることが明かされた。

「選手自身がケースバイケースで実名を公開しているケースがありますが、まず前提として、保健所の指導に従いながら、感染経路などもあり、原則、氏名の公表はマストとしていません。選手にもプライバシーがあり、家族、友人・知人もいます。あとは選手個々の判断で、氏名の公表を行うことにしています」

 そして神戸では、「生活が脅かされる」事態も発生していることが報告された。

「神戸のケースを実行委員会で共有していくなか、相当数、家族や友人・知人であったり、さまざまなところに取材、問い合わせが殺到していて、生活そのものが脅かされる状況になっていると聞いています。そうした背景を鑑みていただき、氏名公表を行う場合に関しては、配慮していただければと存じています」

 そのようにJリーグにも様々な動揺が走っていることが説明された。この状況を受けて、村井チェアマンは次のようにも呼び掛けた。

「発症した選手からは、本当に申し訳ない、というコメントが発表されていますが、選手の立場に立ちますと、非常にギリギリのコンディショニングに何度もチャレンジしてきています。選手によっては、相当体脂肪を絞り、相当な緊張感や不安のなかでコンディションを作ってきていると思います。その意味では、選手の免疫力を下げてしまった、そのようなところで、選手個人ではなく、リーグ全般がケアしなければいけない問題だと思っています。そして、感染拡大しないように、できる限りの努力を重ねていきたいと思っています」

 そのようにJリーグとしての責任についても言及していた。

 今後はJ3が4月25日の開幕、J2が5月2日、J1が5月9日の再開を目指して、引き続き調整していく。今後の状況を見守りながら、地域によっては、試合が行われたり、行われなかったりするケースもあり得ることも説明された。

4月1日の決定事項:【Jリーグ】「変更なく準備」で合意。4.25のJ3開幕、5.2のJ2、5.9のJ1再開を目指す

[文:塚越 始]

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