【浦和】興梠慎三がメッセージ、新型コロナは「一人ひとりが真剣に向き合わないと終わらない問題」
4月3日の練習で笑顔を見せる興梠慎三。C)URAWAREDS
「大槻監督から『家族を大切にしなさい』と言われますが、僕も自分が感染することより自分が感染して周りに移すことが嫌です」
J1リーグ浦和レッズの興梠慎三が4月4日、ファンとサポーターに向けて、メッセージを発表した。
J1リーグ8年連続二桁ゴールを決めているFWは、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、次のように「外出の怖さ」を訴えている。
興梠のメッセージは次の通り。
「新型コロナウイルスの影響により、チームは今日から 2 週間、チーム活動を休止することになりました。
沖縄トレーニングキャンプから体を作ってきてこれから試合、という状況まで体を追い込んできたなかでの長期の休止は、次の試合に向けた準備としてはすごく難しいです。
だからといって、中途半端に外に出て体を動かしたりすることも違うと思っています。皆さんにもできるだけ家にいて、家でできることをするということを勧めたいです。
新型コロナウイルスの問題は一人ひとりが真剣に向き合わないと終わらないことだと思います。大槻監督から『家族を大切にしなさい』と言われますが、僕も自分が感染することよりも自分が感染して周りに移すことが嫌です。
そう考えると自分自身が気を付けないといけません。ただ、まだまだ外に出る人も多いと思いますし、今でも大変ですが相当な感染者が出ないと本当に危機感を感じられないのかもしれません。
僕は新型コロナウイルスが出始めたころよりも、今の方が危機感があります。例えば先日、志村けんさんがお亡くなりになってしまいました。僕は志村けんさんのことが大好きでしたから、そういうスーパースターが亡くなってしまうような状況は本当に怖いと思います。
当初から持病がある方が感染すると大変だと聞いていましたが、最近では生まれたばかりの赤ちゃんや10歳未満の子供も感染していると聞きます。お年寄りだけではなく、若い人も感染すれば大変なことになると皆さんも思ってきていると思います。
そういう報道が出ているにも関わらず、外出を自粛していない人もいると思います。自分自身が気を付けていても周りの人が自粛していないと感染してしまう危険性もあると思います。
選手もオフの期間中、なるべく外出しないようにと厳しく言われましたが、皆さんにも気を付けてほしいです。 ファン・サポーターの方々も浦和レッズの試合を早く見たいと思っているでしょうし、僕らも早く見せたいと思っています。
でも、そうなるためには今の状況を変えなければいけません。それは一人ひとりの意識、行動にかかっていると思います。
J リーグの再開には時間がかかってしまうかもしれません。少しでも不安がある状況ではな く、すっきりした気持ちで再開を迎えたいです。不安を抱えず、ファン・サポーターの皆さんが楽しめる状況になることを願っています。 僕も気を付けます。だから皆さんも健康には気を付けてください。
またお会いできる日を楽しみにしています」
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[文:サカノワ編集グループ]