【浦和】湘南に今季初黒星、開幕から未勝利。スコルジャ監督が記者会見で「非常に貧相な前半でした」。自身の“ミス”を認める
浦和のスコルジャ監督。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
「前半を無駄にするような形になってしまいました」。試合30分後に登場、遅れたわけは…。
[J1 3節] 湘南 2-1 浦和/2025年2月26日19:03/レモンガススタジアム平塚
J1リーグ3節、浦和レッズが湘南ベルマーレとの一戦、2点先取されたあとチアゴ・サンタナのゴールで1点を返したものの1-2で敗れた。浦和は2分1敗と開幕から未勝利のまま。3月2日に柏レイソルとのホーム開幕戦に臨む。
浦和のマチェイ・スコルジャ監督は試合後の記者会見で、まず「非常に貧相な前半でした。あらゆる要素が上手くいきませんでした」と振り返った。
「立ち上がりからハイプレスをかけて支配しようとしましたが、全くできませんでした。前半に強度のところで問題があり、(原口)元気をトップ下に入れて、そこを向上させようとしました。しかし立ち上がり5分でコーナーキックから失点してしまい、良いプレーが出始めたのは、VARで取り消された3点目(55分)のあとからでした」
1点を返せた後半途中からは、次のように分析した。
「ポジションチェンジやサイドチェンジ、ボールを失ったあとのリアクションも最後の30分間は良かったです。相手陣内で長い時間押し込みながらチャンスを作る時間帯も作れましたが、1点しか決められませんでした。湘南はシステマチックで、自動化されているのではないかと言えるぐらい、とても全体が機能していました」
この日、スコルジャ監督が記者会見に登場したのは、試合後30分を過ぎた頃だった。おそらく2023シーズンを含めて最も遅い登場だった。その点を聞かれると、指揮官は次のように語った。
「ロッカーで選手たちと話をしましたが、それが少し長めでした。ロッカーの中では様々な感情が見られました。京都戦から改善して臨んだはずでしたが、前半を無駄にするような形になってしまいました。京都戦の繰り返しになってしまいました」
そしてこの試合について、スコルジャ監督は自身の采配などを含め「ミスが多すぎた」と強調した。
「ミスが多すぎます。それは私の判断を含めてです。メンバーの50パーセントが入れ替わったこともあるものの、プレシーズンの試合結果を考えると、より良い結果を残せていてもおかしくなかったと思っています。私自身も、メンバー選考、そして試合中に何ができたかということを考えています」
より具体的に、なぜ、前半上手くいかなかったのか――。スコルジャ監督は次のように整理していた。
「ハイプレスの速さが十分ではありませんでした。プレスの掛け方をハーフタイムに変更しましたが、それはもっと早くできたはずで、それは私のミスです。
そのプレスを破られたあと、相手攻撃陣との距離があり、ボールをはたかれてしまいました。つまり十分に寄せ切れませんでした。
ローディフェンス(自陣)ではクロス対応の時、逆サイドの大外をケアするという守り方でした。しかし前半はそこで対応が遅れていました。ボールを失ったあとのリアクションが遅れ、相手との距離もあり、いつもより低いレベルでボールを奪い返せませんでした」
スコルジャ監督はたくさんの課題をより加速させながら修正し、3月2日のホーム開幕となる柏レイソル戦で必ず勝利を掴みたいと決意を示した。
「これまで取れた勝点は2しかありません。これは望んでいませんでしたし、満足などしていません。タフな3つのアウェーゲームをプレーしてきましたが、選手たちは素晴らしい性格の持ち主で、次の試合で秘めている力を出してくれると信じています」
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「これまで2試合とは異なる違うシステム(3-5-2)との対戦で、いかに機能するかも観察して進めてきました。ただしハッキリしているのはやらなければいけないことがたくさんあり、それを加速させなければいけないということです。首位(湘南)との差が7になりました。できるだけ早く縮めなければいけません」