EU圏外3枠を巡り、レアルは久保を含め「6人」の争いに?ブレグジットも影響か
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takashi EUEGISHI
ベイルが残留すると移行期間後の2021年1月から該当者に?
スペインメディアの『マルカ』は4月2日、スペイン1部リーグのレアル・マドリードの「EU圏外」の3枠を巡る争いについてのレポートを掲載した。RCDマジョルカに期限付き移籍中の久保建英が2020-21シーズンにレアル・マドリードに復帰し、スペインリーグでプレーするためには「6人」のなかでその枠を勝ち取らなければいけないという。
スペインリーグ(ラ・リーガ)では、EU圏外の外国籍選手について、3人まで認められている。その枠が埋まっていることも一因で、久保は今季マジョルカへのレンタル移籍を決めている。ただし、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)では、また別の規定になるため出場が可能である。
レアル・マドリードで今季、その3枠を活用してプレーしているのが、エデル・ミリトン、ヴィニシウス、ロドリゴ、そのブラジル人の3選手である。さらに、今冬に加入した18歳のヘイニエルもいる。
そして、ウェールズ出身のガレス・ベイルだが、もしも次の移籍市場でも買い手がつかずチームに残留した場合、イギリスのEU離脱に伴い、移行期間後の2021年1月から「EU枠外」が必要になると見られる。また今回の記事では、レアル・マドリードと2022年6月まで契約を結ぶベイルについて、「現在の新型コロナウイルスの感染拡大によるサッカーの市場への影響を考えると、ベイルの売却について、簡単には進まないことが考えられる」とも指摘している。
久保が復帰するためには、そのあたりの問題がクリアされることが一つの条件になる。争いに勝てれば試合に出場できる――そういう環境下でプレーしたいところ。また、ヴィニシウスが今年中にもスペイン国籍を取得し二重国籍になれるとも言われ、そうなれば、久保にとってもプラス材料になる。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、スペインではサンチェス首相が非常事態宣言を発令し、外出禁止令も厳しさを増している。ラ・リーガは3月14日、中断に。政府が健康に関して安全であると宣言したあとに再開されることになっている。そのため、最悪の場合、このままリーグを終える可能性もある。
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[文:サカノワ編集グループ]