【Jリーグ】国際Aマッチ期間の試合開催も選択肢に。ルヴァン杯縮小へ
写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
実行委員会の冒頭、JFAの田嶋会長が入場料支払いの減免を明言。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴いリーグ戦が中断されるなか、Jリーグは4月14日に合同実行委員会、15日に臨時理事会を開いて、2022年を見据え顧客を増やしていくなど打ち出したプラン「Jリーグ中期計画2022」を凍結することを決定した。また、現在再開に向けて「白紙」となっている日程に関して、開催時期についてはこれまでの2週間区切りではなく1か月区切りのタームで検討していくことも申し合わせた。しかし現在の状況下では、どの時期に開催できるかは、あくまでも未定ということだ。また、JFAからも合意を得たうえで、国際Aマッチ期間の試合開催についても検討していく。
村井チェアマンはJリーグの日程調整について、次のように説明した。
「1か月タームでどのような手を打てるのかをプロジェクトチームで話し合っています。ただし、5月上旬から再開できれば、すべての大会フォーマットをチューニングなく開催できると申し上げてきましたが、6月以降になりますと、いくつかの大会のチューニングが必要になり、例えば、これまではIMD(国際Aマッチデー)で試合をしないという申し合わせをしてきましたが、現在公平な競技性を担保できないということで合意するなか、場合によっては、代表チームが招集されているなか、Jリーグの試合を行うことも考えなければいけないかもしれません」
そのように国際Aマッチ期間も”選択肢”に加わる可能性を示唆。Jリーグ理事を務める、日本サッカー協会専務理事の須原清貴氏とも話し合い、この状況下では、Jリーグの試合が実行されることが大切になるという言葉をもらったという。
この日程の件は、日本サッカー協会の天皇杯サイドとも協議しながら詰めていく。
加えて、ルヴァンカップのグループステージやプレーオフステージを圧縮することで大会継続を目指すことも検討していく。
また、WEBによる実行委員会の冒頭では、新型コロナウイルスから復帰した日本サッカー協会の田嶋幸三会長からあいさつがあったという。この困難を乗り越えるため、JリーグクラブがJFLに支払っている入場料収入の3パーセントについて、リーグ再開後も減免することが伝えられた。Jリーグからはクラブの財政事情について、様々なシミュレーションを立てるなかでリスクが存在していることも報告。田嶋会長からは「何か必要であれば言ってください」といった声も掛けられたという。同時に経営規模が苦しいクラブは全国に数多くあるだけに、Jリーグのみならず全体的な知見のなかで、協議していくことを申し合わせた。
理事会では、これまで実行委員会で合意されてきた事案(今季の大会方式変更など)について決議をしている。
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[取材・文:塚越 始]