【鳥栖】債務超過は回避。コロナの影響、J1他クラブより厳しい…竹原社長が事業実績と見通しを説明

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サガン鳥栖

サカノワスタッフ

サガン鳥栖。(C)SAKANOWA

広告費半減、20億円の赤字。「育成型クラブとして再度構築を目指していく」

 J1リーグのサガン鳥栖(株式会社サガン・ドリームス)は4月26日、16期の事業実績説明会を開催し、竹原稔社長が2019年度の決算について説明し、新型コロナウイルスにより続くリーグ戦の経営面への影響について語った。竹原社長は冒頭「純資産額が2151万1000円で、債務超過を回避しています。一番のポイントはいかに債務超過にならないかというところで、決算を迎えられたことをファンの皆さんに報告したいと思います」と語った。

 売上高合計は25億6160万4000円、販売管理費合計は36億6941万8000円、当期純損益は20億1486万9000円の赤字。純資産額は2151万1000円。

 2年連続の赤字について、竹原社長は「大きくは、広告費に合わせ人件費を上げたため、完全移籍での選手獲得により移籍金などが発生しました。(赤字が)2期ではありますが、それはスポーツの難しさで、選手契約が2、3年の複数年になるため、広告費に合わせて売り上げを落とすなどすぐ対応できず、2期にわたって償却し、調整をできたということになります」と説明した。フェルナンド・トーレス獲得を果たしたことで、3社のスポンサーを獲得したことも明かされた。

 また第三者割当増資については、「既存株主なかで増資を終わらせていただき、経営的には債務超過にならないように、J1に残ること、1年1年勝負するため、最低限のルールとして経営してきました」と報告があった。

 広告収入が18年度の22億9601万5000円から、19年度は8億1052万9000円と大幅に減少した。その影響と今後について、竹原社長は次のように説明した。

「ビッグスポンサーを獲得するのは、なかなか難しいと感じています。上場企業やスポーツに興味のある様々な150社ほどに営業活動をしてきました。サッカーが好きな人、スポーツの力を信じる経営者の方は多いのですが、なぜ鳥栖なのかというストーリー性をもたらすには、本社が東京であると難しさがある。再度、佐賀から世界に発信することでトライしてきました。育成型クラブとして、再度構築を目指していきながら、若手を育てることで、新しいキーワードで、スポンサー企業を探していきたいと思います」

 そのように新たなフェーズに突入することが強調された。

 一方、新型コロナウイルスの影響によりリーグ戦が中断するなか、現在の状況が続いた場合の資金ショートについて、竹原社長は「頑張ります。他のJ1のクラブよりも(時期が)早いと思っていただいていいと思います。ただ頑張ります、大丈夫です」と語った。

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[取材・文:塚越始]

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