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新型コロナ、大迫勇也のブレーメン監督は早期再開に懐疑的「2、3週間、全体練習が不可欠」

ブレーメンの大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

選手の雇用確保へ、ドイツでは「サラリーキャップ」も議論に上がる。

 日本代表FW大迫勇也が所属するヴェルダー・ブレーメンのチームマネジャー(スポーツダイレクター)フランク・バウマン氏がこのほど、ドイツ・ブンデスリーガ(DFL)の発表を受けて、記者会見を行った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中断されるリーグの5月再開を目指すなか、今回、DFLのクリスティアン・ザイフェルトCEOから、注目されていた具体的な日程についての発表はなかった。

 ブンデスリーガは最短で5月9日にも再開されると言われる。しかし、まだ選手同士の接触を避けてのトレーニングが続き、全体練習もできずにいる。そうした状況を受けて、バウマン氏は9日再開について「現実的に考えて難しいのではないか」と首を傾げた。

「責任ある政治家の判断によるということで、(DFLのザイフェルトCEOは)5月9日というスケジュールに言及しませんでした。個人的にはそこで行われことには懐疑的です。まだチームでのグループ練習もできず、そういったこと(ソーシャルディスタンスの緩和など)は政治の判断に委ねられています」

 そして本格的な練習を2か月ほどしていないため、2、3週間は全体でのトレーニングが必要になるはずだと訴えた。

 また、DFLがメディアパートナーとの間でキャッシュの流動性をもたらすことで合意に至った。バウマン氏は「これは褒めたたえられるべきです。とはいえ、それもお金の流れの一部にすぎません。私たちはデフォルトもあり得て、他にも課題を抱えています。ただ、何よりまず、その合意に至ったことは喜ばしいことです」と語っている。 

 メディアから一旦先にキャッシュが支払われ、もしもリーグが中止、あるいは全試合実施できなかった場合、チーム(リーグ)が返金をしなければいけないという内容のようだ。

 また、選手の今後の雇用確保も課題に。そうしたなか「サラリーキャップ制」について、ドイツでは議論に上がっている。バウマン氏は「アメリカでは試行錯誤を続けていますが、他国のルールをそのまま持ち込むべきだとは思いません。また、特別なルールで、一定の選手に報酬が与えられるなど、疑問といくつかの抜け道的な可能性も感じられます」としながらも、このルールの本来の狙いであった放映権料の平等分配については理解を示した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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