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レバークーゼンが冨安健洋の獲得に乗り出す理由。ミラン、エバートンに勝つ“口説き文句”も用意

冨安健洋。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

移籍金は2000万ユーロ(約26億円)に設定。

 イタリアメディア『ガゼッタ・デロ・スポルト』などはこのほど、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエル・レバークーゼンが、セリエAのボローニャFCに所属する日本代表DF冨安健洋の獲得を検討していると報じた。

 イングランド・プレミアリーグのエバートンFCも冨安に関心を示していると言われる。さらに昨年の段階ではACミランが一時期1500万(19億5000万円)で下交渉したものの不調に終わっていて、リサーチは続いていると見られる。

 ボローニャFCは冨安の移籍金を2000万ユーロ(約26億円)に設定。一切譲歩するつもりはないものの、満額の条件が提示されれば、交渉に応じるスタンスを示している。

 現地メディアによると、育成に定評のあるドイツ屈指の名門であるレバークーゼンだが、年齢バランスはよく感じられるものの、もう少し平均年齢を抑えたい方針。若く有望な選手たちで骨格を作るため、そこで22歳の冨安がリストアップされているということだ。浦和レッズにいた細貝萌(現バンコク・ユナイテッド)が在籍していたことでも知られるチームである。

 とはいえ、ミラン、エバートンなどと競合すれば、ドイツ屈指のレベルとはいえレバークーゼンはやや印象とインパクトが弱そうではある。ただ、そこは欧州カップ戦に非常に近いチームであり、その戦いに向かう中心選手となり得る。もちろん上記2チームもその可能性は十分あるものの、現在のアイントラハト・フランクフルトの鎌田大地のように、チーム全体であり同世代の選手たちと一緒に進化を遂げていけるという点がアピールポイントになる。

 イタリアでの戦いにこだわりがあるのか、あるいはまた別の国でのプレーを一度経験したいのか、もしくは吸収力も高いだけにリーグへのこだわりは持たずにいるのか。そのあたりの冨安自身の基本的なスタンスによっては、レバークーゼンも“争い”に加わってこれそうだ。

 一方、冨安は2024年6月までボローニャと契約を結んでいる。現役時代は守備のスペシャリストの代名詞でもあったシニシャ・ミハイロビッチ監督から得るものも多く、何より厚い信頼を寄せられている。そもそもボローニャに腰を据えて戦う、という選択肢も残す。

 22歳のDFは今季これまでセリエA26試合・2得点を記録。2年目のシーズンはセンターバックにもトライしてきたが、最近は昨季主戦場だった右SBでの出場が続いている。直近のASローマ戦(●0-1)は結局欠場している。

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[文:サカノワ編集グループ]

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