【名古屋】日本代表MF相馬勇紀は鹿島のジーコイズムも糧にさらに進化する

オンラインでの取材に応じた名古屋の相馬有紀。(C)SAKANOWA

ファンとの久々の会話に「本当に楽しかったです」。30日からはクラブハウスでの自主練解禁。

 J1リーグ名古屋グランパスの日本代表MF相馬勇紀が4月29日、ファンクラブとINSIDE GRAMPUS会員とオンライン上で1対1のコミュニケーションを図れるイベント「選手と話そう」に登場した。5人の会員と直接会話をした相馬は「なかなかファンの方と触れ合える機会がなく、久しぶり話すことができました。ファンサービスも最近できなかっただけに、本当に楽しかったです」と喜んだ。

 自宅では、チームから提供されたメニューを中心にトレーニングを実施。個人的にはヨガを継続し、人のいない時間帯にランニングを行って「今できる範囲のなかでできることをしています」と強度を調整している。

「この状況を割り切るようにして、ストレスなくできています。これは個人的な考えですが、非常事態宣言が出ているので、まず5月6日までは辛抱しようと腹をくくっています」

 練習環境に少し変化が訪れる。4月30日からは、自主トレーニングをできるようにクラブハウスの使用が”解禁”される。

「今までできなかった、パスやロングキック、ボールを蹴ることができます。あとは密を回避して、サッカーテニスなどもできるかもしれません。さすがに今、周りに一般の方がいるなかでステップ系の本格的な練習はできずにいたので、速い動き、パワー系も取り組めればと思います」

 そのように、練習の強度を少しずつ高めていく考えを示した。

 この日のファンとのイベントでは、昨季レンタル移籍で半年間プレーした鹿島時代、スポーツダイレクターを務めた、鹿島でありJリーグの象徴であるジーコ氏の存在も話題になった。

 相馬は影響を受けた「ジーコイズム」について、次のように語った。

「ジーコさんが常々話されていたのが、とにかく戦う部分のこと。それは決してメンタリティだけではなく、試合を通して戦えていたのかどうかというところでした。勝ちたい思いが見えているプレーがあったかどうか。そこをずっと問い続けられてきました。あれだけ第一線で活躍してこられた選手でもあるジーコさんは、見ていて分かるのだと思います。その戦う姿勢のところは、常々教えていただきました」

 その姿勢をも糧にして、今季は改めて名古屋での活躍を期す。ファンとサポーターに、進化した相馬勇紀を見せたい――何よりも名古屋の背番号27は試合に飢えていた。

「テレビ番組で、過去の試合で印象的な決勝ゴールが決まるのを見ると、それだけで鳥肌が立ちます。もう、早く試合をしたいです」

 相馬はそのように、公式戦のピッチに立つ日を待ち侘びていた。

名古屋の相馬勇紀。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
鹿島での相馬勇紀。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

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[取材・文:塚越 始]

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