原口ショック…ドレスデン2選手「陽性」でハノーファーは試合中止
ハノーファーの原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
フィジカルコンタクトのある全体練習開始後に判明。ザクセン州保健省が2週間の全選手の隔離を決定。
5月17日に無観客での開催が予定されていたブンデスリーガ2部のハノーファー96対ディナモ・ドレスデン戦が中止されることが決まった。8日に実施したPCR検査で、ドレスデンの2選手に新型コロナウイルスの「陽性」反応が出たためだ。ハノーファーに所属する日本代表MF原口元気もリーグ再開のこの日を待ち侘びていたが仕切り直しに。ハノーファーは1週間後の23日のアウェーでのVfLオズナブリュック戦で、再開初戦を迎える予定だ。
ハノーファーの公式サイトによると、ドレスデンの全選手が8日にPCR検査を受けた結果、9日夜に2選手から陽性反応が出たと判明。ザクセン州の保健省から、コーチングスタッフを含むチーム全員に、14日間の隔離が命じられた。
ドレスデンは7日から選手間の接触を認める全体練習を実施。これまで二度、フルコンタクトでのトレーニングメニューを行っていた。全選手・スタッフに対する検査は2回目。先週1回目の検査でケルンの選手からも陽性反応が出ていたが、その時はまだ選手間が接触するメニューを行っていなかったため、隔離などの措置は取らず、練習は継続できたということだ。
今回の決定により、ハノーファーは17日にホームのHDIアレーナで予定していた無観客による試合が中止、延期された。新たな日程は未定である。ハノーファーは1週間前からホテルに滞在し、外部とのあらゆる接触を断ったうえで試合に備える予定だった(今後も基本的にはそのような対策を取る)。
自粛の緩和を一気に進めたドイツだが、一人の患者が何人に感染させたかを示す「実効再生産数」が再び増加を意味する「1」以上の「1.1」になっている。行動変容によってその数値は変わってくるとされるが、再び緊張が高まってきている。
ハノーファーはブンデスリーガ2部で、これまで8勝8分9敗の勝点32で9位に付けていた。ケナン・コジャック監督の就任後にレギュラーポジションを掴んだ原口は、リーグ23試合・4得点・1アシストを記録している。
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[文:サカノワ編集グループ]