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【Jリーグ】新型コロナ、選手から『移動リスク』に不安の声。再開後の「大きな課題の一つ」

(C)SAKANOWA

地域間で感染密度に差。各クラブと自治体の話し合いも重要に。

 一般社団法人日本野球機構(NPB)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が合同で立ち上げた「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第7回会議が5月11日に行われた。会議の後のオンラインによる記者会見では、今後に向けた最大の課題の一つとして、選手・スタッフによるバスや飛行機による「移動リスク」がテーマに挙がったことが報告された。

 記者会見のなかで、「専門家チーム」の三鴨廣繁氏(愛知医科大大学院)が「これからの課題の一つ」として、移動リスクについて次のように語った。

「試合開催に向けたスタジアムでの準備はかなり進んでいると感じます。一方、一番大きな問題点の一つが移動のリスク。選手の側からもそういった声が挙がっていると聞きました」

 移動にはかなりの感染リスクが伴うのではないか? 選手からそのような声が挙がっているというのだ。それに対し三鴨氏は「私たち専門家の意見としては、飛行機、あるいはバスに関して、きちっと健康管理をされている選手・スタッフが移動する場合、大きなダメージにはならないだろうと判断しています。ただし、一番の障壁は、地方自治体など首長の同意がないと、許されないだろうということです」と指摘した。

 都道府県あるいは地域間によって感染者数や感染状況にバラつきが生じている。例えば、もしも都市圏などで再び再流行、あるいは一部の地域でクラスターなどが起きた場合、自治体がそういった地域からの人の流入を拒否する場合も出てくることが考えられる。そうなれば、選手も移動できなくなってしまうのではないか? そういった点で、賀来氏は今のうちに、各クラブ・チームが各自治体と話し合い、対策を立てておくべきだと助言していた。

「感染密度が地域によって変わり、首長の考え方も異なってきています。移動に関してゼロリスクにはならないものの、最大限どのような形にすれば一番リスクを下げられるのか一緒に考えていきます。段階的に、柔軟なマネジメントや対応が求められると思います」(賀来氏)

 また、第2波、第3波が発生する可能性も高い。そのなかで三鴨氏は「例えばチーム内に感染者が出るなど戦力不均衡になった場合、どのように対応するのか。そういった対策を考えておいたほうがいい」「試合後の選手は免疫が下がった状態になります。移動を考慮した日程を組むことも課題になると思います」とも指摘していた。

 そうたしたなかで、プロ野球の斉藤コミッショナーは、「セントラル開催(集中開催)」も一つの案になると語っていた。

「12球団と具体的な話し合いはしていませんが、移動リスクを下げる方法の一つしては考えられます。移動が難しいものの試合開催が可能な場合もあり得ます。その場合、何か所か、移動をできるだけせず開催することも、もちろん考えられると思います。とはいえ、各球団、自治体など条件があり、具体案はまだ討議していません」

 そのように、地域ごとの集中開催も、選択肢としては入れておくべきだろうという考えを示した。

 Jリーグはこの会議のあと、J1からJ3まで全クラブによる実行委員会を行っている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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