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日本女子プロサッカー「WEリーグ」誕生、2021年秋6~10チームで開幕へ

女子アジアクラブ選手権を制した日テレ・東京Vベレーザ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

これまでなかった“女子プロサッカー選手”という職業が確立へ。田嶋会長、様々な雇用や生き方の選択肢増加に期待。

 日本サッカー協会(JFA)は6月3日、2021年秋に開幕する日本初の女子プロサッカーリーグの名称を「WEリーグ(Women Empowerment League)」とすることを発表した。

 このリーグは「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」ことを理念としている。WEリーグの誕生によって、「これまでなかった“女子プロサッカー選手”という職業が確立され、リーグを核に関わるわたしたちみんな (WE)が主人公として活躍する社会を目指す」という思いが込められている。

 WEリーグは、なでしこリーグの上位、日本女子サッカー最高峰のリーグという位置付けになる。参加クラブは6~10チームを予定で、今年秋に発表予定。リーグは 2021年秋に開幕し、ホーム&アウェイ方式による総当りリーグ戦で順位を決定する。

 関係者によるコメントは次の通り。

日本サッカー協会
会長

田嶋幸三 
2021年秋に開幕する日本初の女子プロサッカーリーグは、日本の女子サッカーを発展させることだけが目的ではありません。女子プロリーグを核にして様々な雇用を生み出したり、人々の生き方の選択肢を広げたりすることによって、さらなる女性の社会進出や持続可能な社会の実現に貢献していくことも目指しています。スポーツを通して社会に貢献していくことは、スポーツ界にとって重要な使命です。少女たちの夢となる女子プロサッカー選手という職業を確立していく同時に、女性活躍社会の推進や社会が抱える課題解決にも取り組んでまいります。

日本サッカー協会
理事/女子新リーグ設立準備室長
佐々木則夫
WE リーグの誕生によって、女子プロサッカー選手という職業が確立され、少女たちの夢の受け皿となります。そこを核にさまざまな雇用が生まれ、人々の生き方の選択肢を広げる。多様な考えや目標、生き方があることを知り、認め合い、そして自らの信念や可能性を解き放つことのできるステージへと進んでいくことができる。リーグに関わる全ての人が手を取り合い、リーグから生まれる「わたしたち」のポジティブなエネルギーが社会全体に波及していく。私たちは、それを体現するリーグでありたいと思っています。

日本サッカー協会
女子委員長
今井純子
WE リーグの設立によって、トレーニング環境やゲームレベルのスタンダードは間違いなく向上します。選手たちにはその中で、パフォーマンスを高め、自身の選手としての価値向上にも目を向けて活躍してほしいと思っています。しかし、WE リーグ設立はプロ選手だけのためではなく、グラスルーツからシニアに至るまでのすべての日本女子サッカーの 発展の契機となると同時に、世界の女子サッカー発展の一翼を担うものでもあると信じています。WE リーグのビジョンを実現させ、全ての女の子がプロサッカー選手に憧れ、WE リーグを目指す、そんな世界を作っていきます。

なでしこジャパン
(日本女子代表)監督
高倉 麻子
女子サッカー選手の長年の夢だった女子プロサッカーリーグ「WE リーグ」がいよいよ誕生します。このリーグが成功するためには選手の覚悟が必要です。その覚悟が日本を必ず強くするはずです。WE リーグが、応援して下さる方々が楽しめる場所、女の子たちの夢の舞台になることを期待しています。WE リーグをみんなで盛り上げていきましょう。

発表されたWEリーグのロゴ。(C)JFA

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[文:サカノワ編集グループ]

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