【大宮】J1復帰へ高木監督が全体練習の再開初日に手応え「非常に良かった」
全体練習が再開され、さっそく手応えを得た大宮の高木琢也監督。(C)SAKANOWA
さっそく午前と午後の2部練習が組まれる。その内容は――。
J2リーグ大宮アルディージャが6月4日、さいたま市内の練習場・オレンジキューブで全体練習を再開させた。新型コロナウイルスの感染対策のため非公開で行われたトレーニングを終えたあと、高木琢也監督がオンラインで取材に応じ、6月27日のJ2リーグ再開に向けて、好感触のリスタートを切れたと振り返った。
大宮を率いて2年目を迎える指揮官はまず、「約3か月、全体練習ができないなか、この日をしっかり迎えられたことは、クラブ関係者、選手の努力を含め誇りであり、感謝しています。もちろん、(『新型コロナウイルス前』と比較して)難しさも感じていますが、再開までにチームとしての戦い方を根付かせていきながら、目標であるJ1昇格を成し遂げていたいと思います」と、J1復帰への変わらぬ決意を口にした。
この日はさっそく午前と午後、熱のこもった2部練習が実施された。
午前中は対人練習など、これまでグループ練習でソーシャルディスタンスを保ってきたため、対人への感覚を取り戻す(恐怖を次第に取り除いていく)ためのメニューが組まれたという。そして午後は戦術的に、すべての選手が「必ずやるべきこと」を浸透させるためのメニューに時間を費やしたという。
そして高木監督は、選手たちの躍動とモチベーションに確かな手応えを得ていた。
「地方と比べて緊急事態宣言が解かれた時期が少し遅くなりましたが、今日、選手の動きを見ていて、非常に良かったと思いました。かなり自主トレのところから、再開に向けた準備を怠っていなかったと感じました」
指揮官も大いに刺激を受けていた。
そして集まった全選手に向けて、「いろんな意味で普通ではなく、これまでと異なる。その覚悟が必要になる」と、シーズンに突入したあとも、予期せぬ事態が起きても対応する柔軟性の必要性を強調したそうだ。
ちなみにこの中断期間、高木監督は「海外と自チーム、たくさんサッカーを見ました。あとは自主トレ期間、グラウンドに来ていた選手に、ちょっと声を掛けたりしていました」という。どのような闘う集団になっていくのか――高木監督のもと、大宮が充実のリスタートを切った。
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[取材・文:塚越始]