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【Jリーグ】2026年上半期『特別大会』開催案、浦和×大宮「さいたまダービー」復活か。『秋春制』移行に伴い

浦和レッズのサポーター。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

本気になれない? など課題、『1.5シーズン』『1シーズンをゆっくり開催』の案も。

 Jリーグは12月14日の実行委員会で多数決を取り、2026-27シーズンの秋春制移行について「移行することを決め、残された課題について継続検討する」とする案が60票中52票を集めた。

 関係者によると、他に「移行を決定せず、数か月をかけて残された課題について継続検討する」が7票、「移行に反対し、今後いかなる検討もしない」が1票だった。19日のJリーグ理事会で改めて理事による賛否が問われて、この件について決議される。今回の結果をもって、2026年夏からのシーズン移行が決定的となった。

 そこで注目ポイントの一つが、移行期の2026年上半期(2-5月頃)をどのように扱うか。これまでJリーグのプロジェクトチームは、「2025シーズンを半年延ばし1.5シーズン制で戦う」「2026年上半期に各地域ごとなど特別大会を開催する」「0.5シーズンのリーグ戦、昇降格を懸けた大会を開催」といった案が提案されてきた。

 Jリーグがユーチューブでも、「シーズン移行前は0.5? 1.5シーズン? シーズン移行解説動画第二弾 Jリーグがさらに成長するための最適なシーズンを考える」と題したコンテンツを公開。2026年の「0.5シーズン」の扱いの課題などを詳しく解説している。

 2026年はワールドカップイヤーでもある。インターナショナルマッチウィークを踏まると、リーグ戦の場合は2月から5月の「17試合」しか組めない。そのため「特別大会」案が浮上している。

 一案としては、J1からJ3まで関係なく、地域ごとにリーグ戦を実施する。その代表チームが決勝リーグやトーナメントなどで戦うというものだ。

 リーグ戦の「1.5シーズン案」はホーム&アウェーの有利・不利、さらには昇降格にも関わってくるだけに課題も多い。また、1シーズンをこの時期まで伸ばして開催し、その間に他の大会などを挟むという案も出ていた。

 同コンテンツ内では、当時フリーだった片野坂知宏氏(来季の大分トリニータ監督就任)が「特別大会一本しかないのではないでしょうか」、内田篤人氏は「地域の大会が案として挙がっているんですね。東北、九州ということですね」と興味を示していた。

 浦和レッズ対大宮アルディージャの「さいたまダービー」ホーム&アウェー復活など、確かに興味深いカードは実現しそうだ(一方、東京ダービーは来季3クラブがJ1に揃うが……)。また大会スポンサーやステークホルダーとの兼ね合い、ダービーの価値低下、昇降格が懸かっていなければモチベーションが高まらず本気になれないのでは? などの課題も上がっている。

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「2026シーズン」はまだまだ先の話のようであるが、2025シーズンをどうするかに関わってくる。そのためまず大枠の方向性は、喫緊に決めなければいけない状況だ。リーグはファンからも様々な意見、案などを求めている。

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