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Jリーグ再開とプロ野球開幕「延長が望ましい」と専門家から中間答申

Jリーグの村井満チェアマン(2020年3月2日撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

Jは18日、野球は20日を予定していたが…。村井チェアマン、斉藤コミッショナーと「専門家チーム」の賀来氏ら3人が説明。

 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と一般社団法人日本野球機構(NPB)が発起人となった「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第2回会議が3月9日に行われ、Jリーグの村井満チェアマン、NPB(日本野球機構)の斉藤惇コミッショナー、そして「専門家チーム」の賀来満夫氏(東北医科薬科大医学部)、三鴨廣繁氏(愛知医科大大学院)、舘田一博氏(東邦大医学部)の計5人が記者会見に臨んだ。

 村井チェアマンは冒頭、複数のオブサーバーが今回加わったなか、専門家チームから「18日に再開を控えたJリーグ、20日に開幕を控えたプロ野球、このタイミングで行うことに関しては、延長することが望ましいというご助言をいただきました」と説明した。12日が最終答申となるが、今回、中間答申という形で助言を得た。専門家チームの助言をもとに、各団体が個別に意思決定を行うことになる。

 Jリーグはこのあと午後6時から、代表者会議を実施する。この助言を受けて、村井チェアマンは18日再開は「難しい」と語った。

 この連絡会議の目的は、新型コロナウイルスの感染状況を的確に収集・分析したうえで、試合の開催やスタジアム運営のありかた、選手などの感染防止に関する情報や対策などを両法人間で正確に共有し、両法人それぞれの適正な判断に資すること。構成メンバーは、プロ野球(NPB)のコミッショナーと12球団代表者、JリーグのチェアマンとJリーグ理事・特任理事9人、日本サッカー協会3人。また、専門家チーム(※各地域に専門のアドバイザーを置くことを可能とする)賀来氏、三鴨氏、舘田氏。意思決定はこの連絡会議で得た知見をもとに、それぞれが独自に行う。

 Jリーグは2月16日にルヴァンカップ、21日から23日にかけてJ1とJ2リーグの開幕戦(1節)を実施。26日から3月15日までのJ1・J2・J3・ルヴァンカップの全公式戦94試合の延期を決定し、3月18日からの公式戦再開を目指していた。

 一方、プロ野球は2月29日から3月15日までのオープン戦と春季教育リーグの全72試合を無観客で実施する方針を発表。20日の開幕を目指していた。

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[取材・文:塚越 始]

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