Jも参考にしたい。2万5千人ほぼ満員、浅野拓磨のパルチザンがレッドスターを打ち破りカップ戦決勝進出。セルビアは非常事態宣言解除から1か月

浅野拓磨。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

左ウイングでフル出場、ブログで“一言”決意を綴る。

[セルビア杯]パルチザン 1-0 レッドスター/2020年6月10日/スタディオン・パルチザーナ

 世界のサッカーシーンでどこよりも早く“熱狂”を取り戻したのは、浅野拓磨がプレーするセルビアだった。非常事態宣言の解除から1か月以上が経ち、まだ新型コロナウイルスの感染者はいるものの収束に向かっており、スタジアムでの観戦が認められた。

 しかも、パルチザン・ベオグラード対レッドスター・ベオグラードという首都ダービーである。3万2710人収容可能なスタジアムに約2万5000人が来場。実質的にはほぼ満員と言える状況で試合は行われた。

 セルビア大使館によると、6月10日の新型コロナウイルスの感染者状況は、感染者数が1万2031人(完治1万1348人、死者251人)。初めて感染者が確認されたあとの3月11日には非常事態宣言が発令された。その約2か月後、同宣言は5月6日に解除されていた。

 セルビアリーグは5月30日に再開し、当初はドイツなどと同様に無観客で行われていた。そしてこの日で“解禁”に。浅野は左ウイングでフル出場し(67分にはイエローカードをもらった)、久々の熱狂のなかで、チームを1-0の勝利に導いてみせた。

 浅野は自身のLINEブログを更新。「to final」とセルビア初タイトル獲得への思いを一言にまとめている。

 11番をつける日本代表の豪胆なアタッカーは、これまで公式戦35試合・9得点・4アシストを記録。前線からのプレッシングなどハードワークもいとわず、貴重な存在として活躍してきた。リーグ戦は2位で、首位のレッドスターに勝点14差をつけられている。それだけに、このカップ戦にクラブとしても懸けていただけに、大きな1勝となった。

 もちろん国民の関心度などの差はあるかもしれないが、まず無観客で再開し、段階的に満員のスタジアムを目指していくJリーグにとっても(プロ野球やライブイベントも含め)、また一つ参考事例が増えただけに、今後の推移を見守っていきたい。

関連記事:鎌田大地がドイツ代表キミッヒを翻弄、バイエルンを追い込む

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads