「最悪の場合」ブレーメンは大迫勇也を放出か。あと2節、残留争いは熾烈を極める
ブレーメンの大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
16位のマインツとは勝点1差、大迫は直前のバイエルン戦など4試合連続で先発。
移籍情報を専門とするドイツメディア『トランスファーマーケット』は6月17日、現在ブンデスリーガ17位のヴェルダー・ブレーメンについて、2部に降格した「最悪のケース」として大幅な人件費削減のため、日本代表FW大迫勇也も放出要因になり得るとレポートしている。
ブレーメンは32節を終えて、7勝7分18敗(35得点・65失点)で17位。入れ替え戦枠である16位のフォルトゥナ・ドュッセルドルフとは勝点1差、15位の1.FSVマインツ05とは同6差。残り2試合、1部残留を巡り熾烈なデッドヒートが繰り広げられる。
記事では、『ビルド』紙のレポートを参照にしながら、もしもブレーメンが2部に降格した場合、37歳の若手指揮官フロリアン・コーフェルト監督の処遇についてフランク・バウマン・スポーツダイレクターが「検討します」と語っていると伝える。「最悪の場合」として、体制が大幅に変更になる可能性を示唆している。
そうしたなか、ベテラン勢やレンタルでプレーする選手に関しては、今季限りで契約満了を迎え、一方、複数年契約を結ぶ中で“売却する”可能性がある選手のリストとして、大迫の名前も挙がっている。大迫は2022年6月までブレーメンと契約している。
大迫とともに名前が出ているのが、ジリ・パブレンカ、ミロス・ベリコビッチ、ルドビク・アウグスティンソン、マキシミリアン・エッゲシュタイン、デイヴィ・クラーセン、ミロト・ラシカ。
放出できれば、財政難に陥っているクラブに貴重な資金がもたらされる。そうしたなか、クラブは若手選手への切り替えを進めたいということだ。
今季の大迫はリーグ26試合・5得点・1アシスト。最近4試合連続でスタメン出場を続け、目前でリーグ8連覇を決められたバイエルン・ミュンヘン戦(●0-1)では、センターフォワードとしてフル出場している。
ブレーメンは次節6月20日(日本時間同22時30分)、アウェーでマインツと対戦。27日の最終節はホームでの1FC.ケルン戦だ。
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[文:サカノワ編集グループ]