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大迫勇也への「残忍なシーン」に元ドイツ代表が憤る「VARが入るべきだった」

ブレーメンの大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

途中出場、決定機逸、途中交代という悔しい一戦に。それでも2連勝のブレーメン、降格圏脱出が見えてきた!

[ブンデスリーガ 29節] シャルケ 0-1 ブレーメン/2019年5月30日/フェルティンス・アレーナ

 ブンデスリーガ1部ヴェルダー・ブレーメンが、アウェーでシャルケ04に1-0で勝ち、リーグ2連勝を収めた。日本代表FW大迫勇也は後半開始から途中出場し、85分に決定機を迎えたもののパスを選択して決め切れず、88分に交代を命じられた。

「途中出場→途中交代」となった大迫だが、元ドイツ代表でもあるSKYの解説者を務めるディートマー・ハマン氏は、51分にこの日本代表FWが受けた「残忍なプレー」を問題点に挙げている。

 ハマン氏が指摘したのは51分のシーンだ。ボールを持ち運ぶ大迫に対し、シャルケのウェストン・マッケニーが体ごと当たりに来て、大迫の左顔面に肘を突き出している。肘打ちを受けた大迫はピッチに倒れ込んだ。ブレーメンの情報を扱う『ダイヒ・シュトゥーベ』でこのシーンが取り上げられ、ハマン氏は「残忍なプレーだ」と憤りを示す。

「これはいわゆる残忍なプレーで、最低でも2枚目のイエローカードをもらい(44分に1枚目のイエローカードをもらっていた)退場すべきでした。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が入るべきでした。確認すらしませんでしたね。数週間の出場停止が課されるぐらいの選手の健康と安全を阻害する行為です。フラストレーションを溜め込んでいたのでしょうが、言い訳になりません」

 そのように日韓ワールドカップ(W杯)でも活躍した元ドイツ代表ボランチは一刀両断し、大迫を慮っていた。決定機逸以外にも、今回の交代劇はそういった背景も関係していたと言えた。

 2連勝のブレーメンは、6勝7分15敗(30得点・59失点)で勝点25。16位のデュッセルドルフと勝点2差、さらに15位の1FSV.マインツ05と勝点3差に迫っている。大迫は22試合・4得点・1アシスト。

 次節は6月7日(日本時間20時30分開始)、ホームで6位のVFLヴォルフスブルクと対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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