【U-23日本代表】ノーゴールの小川航基「敗戦は自分の責任」。問われる森保監督のスタンス

日本代表での小川航基。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

タイU-23アジア選手権、3バック機能不全で黒星スタート。

[タイU-23アジア選手権 GS1節] 日本 1-2 サウジアラビア /2020年1月9日/タマサート・スタジアム

 タイで開幕したU-23アジア選手権のグループステージ初戦、U-23日本代表はU-23サウジアラビア代表に1-2で敗れ、黒星スタートとなった。今大会の背番号10をつける食野亮太郎が相手DFに当たってコースの変わるシュートで1点を返したものの、守備の連係ミスとバックパスを奪われてのPKから2失点を喫した。 

 日本は3-4-2-1のシステムを採用。センターフォワードで先発した小川航基はゴールを奪えず、72分に上田綺世と交代に。試合後のフラッシュインタビューでは、次のように語った。

「フォワードが点を取れなかったので、今日の敗戦に関しては僕の責任だと思います」

 まず、そのように自分の責任について語った。そのうえで次のように反省点を挙げた。

「あれだけ(守備を)固められた相手にどのように点を取っていくのか。しっかり選手のなかで話し合うことが大事だと思います。どういった形でいくのか、コミュニケーションを取りたいと思います」

 サウジアラビアは3バックにして、小川ら日本の前線の選手たちとマッチアップする構図を、あえて作り出してきた。結果的にその術中にハマってしまった。

「フォーメーションうんぬんより、相手のほうが球際とか、勝利への執念、そういったものが勝っていたのではないかと思います。(次戦の12日のシリア戦に向けて)今日の試合をしっかりと反省して、無駄にせず闘うところからやっていきたいと思います」

 そのように振り返るとともに、修正点も口にした。オリンピックイヤー初戦は黒星発進……。しかも、内容的に得るものも限られた90分となってしまった。

 森保一監督はあくまでも東京オリンピックに焦点を定め、欧州の主力組不在の今大会も基本的なスタンスとして「テスト」に充てている。しかし、周囲は繰り返される同じ紆余曲折に積み上げのなさを感じ、”本番で結果さえ残せば、それでいいのだろうか”とギャップが生じ、疑心暗鬼にも陥ってきている。

 勝負どころで何としても勝ちにこだわる――そんな采配がなかなか見られない。A代表と兼任する森保監督は、1年前のアジアカップ決勝のカタール戦(●1-3)、昨年末の東アジアE-1選手権の事実上のファイナルとなった日韓戦(●0-1)、そして今回の実力伯仲のサウジアラビア戦(●1-2)……大切な試合を落とし、いずれも交代策が遅いなど負けパターンも似ている。もちろん日本代表がチームとして過渡期にあり、その転換期の生みの苦しみにあるのも事実。ただ、実力的に本来日本と五分と言えるチームに負け続けていては、やはり手腕への疑問も生じてきてしまう。

 何より、小川が「責任」を痛感しているように、選手たちが戸惑いながらプレーしているようにも感じてならない。

◆U-23日本代表の日程◆
◇グループステージ◇
1月9日(木) 日本(●1-2)サウジアラビア
1月12日(日)日本×シリア
1月15日(水)日本×カタール

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[文:サカノワ編集グループ]

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