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【浦和】寄付金7200万円突破、立花社長「いかに幸せなクラブか」と協力に感謝

オンライン取材で支援に感謝を伝えた浦和の立花洋一社長。(C)SAKANOWA

今季最悪10億円の赤字を予想と発表したなか、「我々にとっても心強くあります」。

 J1リーグ 浦和レッズの立花洋一社長が6月24日、オンラインでの記者会見を行い、クラウドファイディング『ONE HEART TOGETHER!~浦和レッズの未来のために~』のスタートとともにわずか4日間で7200万円を突破したことに、ファンやサポーターに向けて感謝の気持ちを伝えた。また、Jリーグ最多約2万人が保有する年間チケットについても、全額や半額辞退をするファンやサポーターが数多くいることにも謝意を述べた。同時に引き続きの協力も呼びかけた。

 Jリーグで最も多くの入場者数を誇り、チケット販売額も1位(2019年は23億円)を記録してきた浦和だが、リモートマッチ(無観客試合)の開催とその後の入場者数制限(5000人以下を予定)、平日開催の増加を強いられるため、大幅な減益は免れない。立花社長は最悪の場合、今季10億円ほどの赤字も想定されると明かしていた。

 そうしたなか、今回取り組んだクラウドファンディングへの協力に対し、立花社長は次のように感謝するともに、さらなる輪の広がりを呼び掛けた。

「厳しい経営状況のなか新たな取り組みではあったものの、これだけのファン・サポーターの皆様のご支援をいただき、浦和レッズがいかに幸せなクラブかということを認識させられます。なおかつ皆さんの気持ちが乗り移り、我々にとっても非常に心強くあることもお伝えいたします」

 1億円という目標額は設定したものの、立花社長は「まず目標額を設定しなければいけませんでしたが、お金をいくら集めるか、ということが決して目標ではありませんでした。とにかくできることに新たに挑戦していこうという話をしてきました」、「皆さんの気持ちが積み重なったものであり、このコロナ禍のなかで苦しんでいるサポーターの方々もいらっしゃり、そういった方たちを含め、皆さんに気持ちを伝えさせていただければと思いました」と伝えた。

 7月4日にリーグが再開し、政府方針のもとでは、10日以降は観客動員をスタートする。8月1日からはアウェーの観客も一部迎え入れていく予定だ。立花社長は「これまでの一つひとつの積み重ねがあってこそ。今までと同じような運営はできませんが、温かい心でお迎えして、皆さんとともに心を一つにした勝利のために闘う。そうした浦和レッズの運営を考えています」と強調した。

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[取材・文:塚越始]