【鹿島】遠藤康は前を向く。浦和のチャンスも少なく…「悲観する内容ではない」
鹿島の遠藤康(撮影は町田との練習試合)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
とはいえ、鹿島は今季オウンゴールの1点のみ。クラブ史上初のリーグ開幕4連敗…突破口のカギは4-1-4-1?
[J1 4節] 浦和 1-0 鹿島 /2020年7月12日19:00/埼玉スタジアム2002
鹿島アントラーズが浦和レッズに0-1で敗れ、クラブ史上初のリーグ開幕4連敗を喫した。公式戦通算でも6連敗。しかも、これまでオウンゴールでの1点しか奪えずにいる。
中断明け3試合連続での途中出場となったMF遠藤康は、さすがに沈んだ表情を浮かべたが、それでも「悲観する内容ではない」と前を向いた。
「もちろん負けたのは悔しいですけれど、チャンスらしいチャンスも与えていなかったので、悲観する内容ではないかなと思います。『開幕4連敗』という言葉だけは嫌ですけど、僕はそう捉えています」
遠藤はそのようにポジティブな材料を考えていた。
ザーゴ監督は、ビルドアップはできつつある。あとはファイナルサードでの呼吸を合わせるのみだとしきりに強調していた。そこでのシュートやパスは個々の判断に委ねていて、そこで一つ噛み合うかどうかだ、と。遠藤も勝たなければいけない呪縛で、前半は慌てているようだと感じたそうだ。
「開幕3連敗、4連敗と聞いて、みんな『勝たなければ』と考え、それがマイナスに働いたのではないかと思います。練習では最後の3分の1でも落ち着いてやれています。できている部分も多々あります。前半は特に慌てていたのかなとベンチから見ていて思いました。そこで落ち着けば、チャンスは作れるのではないかと思いました」
そうしたなか試合終盤、4-1-4-1システムに変更して、流れを作れたと言えた(浦和が基本的に逃げ切るための態勢に入っていたこともあるが)。
「ボールは回っていました。あとはタイミングを合わせるだけ。相手の嫌がるところを突けていたので、本当に最後の部分。やりづらさはなかったです」
遠藤はそのように手応えを得ていた。オプションではなくメインシステムにしていくのか? 鹿島は次節7月18日、昨季王者の横浜F・マリノスとホームのカシマスタジアムで対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]