【水戸】山田康太が渾身弾!久保建英の祝福に応えた!?「僕も負けていられない」
山田康太(左)と久保建英(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
横浜F・マリノスとユース日本代表でチームメイト。スペインから山田の誕生日、得点後に「K」サイン。
[J2 5節] 水戸 2-2 松本/2020年7月15日19:00/ケーズデンキスタジアム水戸
水戸ホーリーホックのMF山田康太が松本山雅FC戦の1-0で迎えた前半ラストプレー、アレフ・ピットブルのクロスにジャンプヘッドで競り勝ち今季2点目を決めた。しかし後半に2失点を喫して、結果は2-2のドローに……。水戸の今季2勝目はならなかった。
この日キャプテンマークを巻いてピッチに立った水戸の7番が、能力の高さを示すとともに、気持ちのこもった一撃を叩き込んだ。
「(サイドからの攻撃では)シンプルに中のターゲットとして、ボックスに人数をかけていくことは監督からも言われていました。ピット(アレフ・ピットブル)が左サイドに流れたので、前のポジションに入りました。そこで(クロスを)上げるのが見えたので、(マークに付いていた)相手のほうが大きかったと思いますが、いいタイミングで飛んで合わせることができました」
今季横浜F・マリノスから期限付き移籍してきた山田は、そのようにゴールシーンを振り返った。
とはいえ、その後2失点で痛恨のドロー。上位進出のためには、勝点3を取らなければいけない展開ではあった。それだけに山田も悔やむ。
「(松本の1点目はロングキックからのカウンター1本)後手を踏み、ミスから失点してしまいました。最近は失点が続いていたので、今日キャプテンマークを巻いていたこともあり、その嫌な雰囲気を払しょくしたくて、声を出したり、球際に行ったり、チームを引っ張ろうと意識していました。ただ、追いつかれてしまうのではないか、という嫌な印象がどこか漂っている感じが伝わってきました。そういうのを無くすためにも、一度無失点のゲームをすること。そうすれば自信につながると思います」
山田は無失点での勝利を一つの目標に掲げていた。
また、先日は横浜FMとユース日本代表でチームメイトだった、レアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍中の久保建英が、山田の21歳の誕生日である7月10日の試合でゴールを決めて、「康太」の「K」のサインを送るゴールパフォーマンスをスペインから“プレゼント”した。
その祝福に応えるように、今回、記念すべき21歳のファーストゴールを決めた。
「(誕生日を迎えた直後に)建英が『誕生日おめでとう』という連絡をくれて、今から試合だからゴールを決めたら、何かやるね、と伝えてくれていました。今でも連絡を取り合っていまし、僕にとっては近いところにいる人がそうして頑張っているので、僕も負けていられない。そういう意味では、すごくいい刺激をもらえています」
それぞれのステージで全力を尽くし、必要とされる存在になっている。水戸とマジョルカという相当な遠距離だが、ピッチ上での“対話”に、山田が力強く心のこもったゴールで応えた。
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[取材・文:塚越始]
Topics:The “K” sign sent by RCD Mallorca’s Takefusa KUBO. That player, Kota YAMADA of Mito Hollyhock, scored a goal!!