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【浦和0-4柏】大槻毅監督「謝罪したい」、ネルシーニョ「後半バランスの修正に成功」

浦和の大槻毅監督(左)、柏のネルシーニョ監督(右)。(C)SAKANOWA

名将が古希70歳の誕生日を4ゴールで祝福。「感染リスクの高い年齢層ですが…」。

[J1 6節] 浦和 0-4 柏/2020年7月22日/埼玉スタジアム

 J1リーグ6節、浦和レッズ対柏レイソルは、柏がヒシャルジソン、オルンガ、仲間隼斗、神谷優太のゴールで4-0の勝利を収めた。柏は前節の湘南ベルマーレ戦(〇3-2)に続く連勝で今季3勝目。一方、開幕から3勝1分と無敗をキープしていた浦和だがFC東京、柏と連敗を喫した。

 立ち上がりは浦和が敵陣で試合を進める時間が続いたものの、次第に柏の守備もハマり出す。すると32分、FK西川周作からの連係ミスを突かれ、ヒシャルジソンに押し込まれ先制される。

 そこからはアウェーの柏が次第に全体の運動量でも上回り、パスも丁寧につないで攻め手を強める。51分にはオルンガが高い打点のヘッドで追加点。さらに56分には神谷の折り返しを仲間が渾身のヘッドで合わせ3点目――。圧巻は89分だ。右サイドを走り切った神谷が右足を振り抜き、豪快に4点目を突き刺してみせた。

 この日は柏のネルシーニョ監督の70歳の誕生日。試合中は厳しい顔を浮かべていた名将は、勝利の瞬間、満面に笑みを浮かべた。

 試合後のオンラインによる記者会見で、ネルシーニョ監督は次のように語った。

「前半から守備は機能していました。ただボールをひっかけて、ロストする展開が見受けられました。攻め急ぎすぎているところもあり、後半はしっかりボールを握りながら、スペースを見つけて、じっくり攻めていこうと話しました。すると後半、守備から攻撃につなげるところのバランスが良くなり、3点を奪うことができました」

 指揮官は後半、攻守の切り替えが上手く機能したことを喜んだ。また70歳の誕生日を快勝で飾り、「今日勝利を終えられたことが本当に嬉しいです。プラン通りに練習してきた成果が結果に出て嬉しく思います。選手たちがよく理解して、やってくれました。今後に向けて重要な勝利になったと思います。新型コロナウイルスの感染リスクの非常に高い年齢層ですが、こうした形で勝利で飾れて嬉しく思います」と微笑んだ。

 一方、浦和の大槻監督は「残念な結果でした。ホームでこのような結果に終わり、サポーターに謝罪したいです。申し訳ない」と語った。

「(後半について)水を私たちから手離し2失点目を喫したところから、ゲームのコントロールが効かなくなりました。何とかこちら側に流れを持ってくる努力はしましたが、少しオープンな展開になり、縦に能力を発揮できるオルンガ選手ら前線を抑えてゲームを進めるプランだったものの、バランスを前めにかけなければいけなくなったことで難しくなりました」

 またハーフタイムには選手たちに「動きすぎないように」という指示が出た。その点について指揮官は修正ではなく、「立ち位置は取れていたので、続けることを要求しました」と説明した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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