【札幌】荒野拓馬が「走って脅威を与えた」ゼロトップ起用で1得点・1アシスト

オンラインによる取材に応じた札幌の荒野拓馬。(C)SAKANOWA 協力:北海道コンサドーレ札幌

退場明け、昨季王者を撃破!「仙台戦が帳消しになるとは思っていない。年間通して、どんどん貢献したい」

[J1 7節] 札幌 3-1 横浜FM/2020年7月26日/札幌ドーム

 J1リーグ北海道コンサドーレ札幌の荒野拓馬が、横浜F・マリノス戦で3-4-2-1の頂点となる「1」に入り、1得点・1アシストを記録して勝利に貢献した。札幌は3引き分けを挟んでの勝利。今週末はホームでヴィッセル神戸と対戦する。

 ベガルタ仙台戦で自らのラフプレーから退場処分を食らい、その出場停止明け。荒野が担ったのは最前線だった。ペトロヴィッチ監督は、運動量と技術の高い本来ボランチである27番を頂点に入れて大型の2センターバックと対峙させる「ゼロトップ」布陣で王者に対抗した。

 すると天野純の強烈な一発で先制された直後の16分、駒井善成のJ1初ゴールで同点に。そして18分、チャナティップの落としから、荒野が狙いすました一撃を突き刺して逆転に成功する。

 さらに後半アディショナルタイム。相手DFのミスを突いて前線でボールを収めると、ヒールパスから金子拓郎の公式戦初ゴールとなるチーム3点目をアシストした。

 荒野は次のようにゴールシーンを振り返る。

「ボランチでプレーしている時もマイナスのパスを要求してきましたが、今回、チャナ(チャナティップ)がGKのタイミングを外す形でいいボールを出してくれました。フカさないことだけを意識して打ちました。(運動量が光ったが?)運動量で目の前の相手にだけは負けないぞ、という気持ちで臨みました。走ることで相手に脅威を与えたいと思っていました」

 とにかくこの試合、荒野は“勝利のため”だけを考えたという。

「仙台戦で自分の過ちからチームに迷惑を掛けてしまい、前節のFC東京戦(△1-1)をスタンドから見守っていた時、本当に申し訳ないという気持ちが強くなりました。今回、出場停止明けにチャンスをもらえて、チームメイトに借りを返すため、チームのために、自分のできることを精一杯やろうと心掛けました。ゲーム的にもマンツーマンの形で、アグレッシブにプレッシャーをかけて点も取れて、我慢強く戦えたと思います」

 戦術の中で個の力を発揮した。しかも全員でイメージを共有しながら勝てたことを、荒野は喜んでいた。

「前線に高さのあるストライカーがいないなかでも、みんなで点を取りに行くことはできます。僕が前線に入ったことで、アグレッシブにプレッシャーをかけて背後に飛び出し、相手も嫌がっていると感じました。勝利に貢献できて結果を残すことはできましたが、これで仙台戦のプレーがすべて帳消しになるとは思いません。年間を通して、チームにどんどんこうした形で貢献していきたいです。継続が今後の成長につながると思っています」

 ミシャ体制3年目の札幌を象徴するような抜擢に応えた臨機応変な活躍。戦術上で求められる役割、それを自身が理解し周りも活かして、王者撃破を成し遂げた。

 荒野は「今日勝てたことは大きく、途中から入った(金子)拓郎がしっかり点を取ってくれて、チームの一体感も強まりました。次節の神戸戦もまた誰がスタートでもサブでも、チーム全体でしっかりと勝点3を取れるように、全員で戦いたいです」と自信を深め、リーグ戦連勝へ意欲を示した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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