【浦和】マルティノスが訴え「差別的な発言は絶対に許せない」
浦和のマルティノス。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
浦和と湘南がクラブのホームページで「差別的な投稿について」と題し決意を表明。
浦和レッズと湘南ベルマーレは2月24日、SNSで差別的な投稿があったとして、それぞれ「SNSにおける差別的な投稿について」と題して、遺憾を表明するメッセージをクラブの公式サイトで発表した。
浦和は次のように発信した。
2020シーズンが始まって以降、一部選手に対する差別的な投稿がSNS上で確認されました。
このような行為については断じて許せるものではなく、誠に遺憾です。
浦和レッズでは、「人種、肌の色、性別、言語、宗教、または出自などに関する差別的あるいは侮辱的な発言または行為を認めない」とする差別撲滅宣言を行っているほか、提携する国連の友アジア-パシフィックと共に差別撲滅に向けたアクションプログラム(行動計画)を策定し、実施しております。
浦和レッズは断固として差別を許さず、今後も、サッカーファミリーの一員として、差別撲滅に向けた取り組みを進めてまいります。
浦和レッドダイヤモンズ
一方、湘南は次のようにメッセージを発信した。
2月21日(金)に開催されました、明治安田生命J1リーグ 第1節浦和戦終了後に、一部選手に対する差別的な投稿がSNSでなされたことが確認されました。
投稿に関しては現在調査中ですが、断じて許せるものではなく、誠に遺憾です。
湘南ベルマーレは断固として差別を許さず、常に差別撲滅に向けた取り組みを進めてまいります。
投稿がどのような内容であったのか、また、どのような人物(アカウント)かは公表されていない。
こうした事態が完全になくなることはなく、サッカーファンか分からないものを含め起き続けている。クラブとJリーグは、運営会社にアカウントの個人情報開示を請求するなど、次なる手に打って出る段階に来ているのかもしれない。
そして浦和のマルティノスは24日、浦和のその「表明文」をリツイートしたうえで、次のように日本語と英語でメッセージを記している。
このような差別的な発言は絶対許せないし、非常に残念だと思っています || Sadly there were once again racist remarks towards me.. Unacceptable and disappointing!! Thanks to @REDSOFFICIAL for their support in this matter! @J_League
マルティノスは前日に「The more negativity The more I keep going (どんどんネガティブに、どんどん前へ突き進む)」という意味深の発信をしていた。
キュラソー代表のマルティノスは2020シーズンの初陣となった2月16日のルヴァンカップのベガルタ仙台戦で左足の強烈なシュートを突き刺し、今季公式戦初ゴールを奪取。さらに2月21日の湘南戦でも途中出場から、サイドチェンジのキックから関根貴大の決勝ゴールをお膳立てしていた。
浦和はこのあと、26日にルヴァンカップ・グループステージ2節の松本山雅FC戦、さらに3月1日にJ1リーグ2節・サンフレッチェ広島戦でホームでのリーグ開幕戦を迎える。
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[文:サカノワ編集グループ]