【群馬】大前元紀が初ゴール。ラストプレーのCKから劇的決勝弾「全員で粘り強く戦えた」
試合後のオンラインによる記者会見に応じた群馬の大前元紀。
千葉に2-1。奥野監督も「記憶にない展開。何よりチーム全員がハードワークをした成果」と選手たちを称賛。
[J2 9節] 千葉 1-2 群馬 / 2020年8月2日/フクダ電子アリーナ
J2リーグ ザスパクサツ群馬のFW大前元紀がジェフユナイテッド市原・千葉戦、前半アディショナルタイムにPKによる今季初ゴールを奪取。さらに後半ラストプレーではコーナーキックのキッカーを担い、小島雅也の劇的な逆転決勝ゴールを演出してみせた。いずれもアディショナルタイム、2ゴールに絡む活躍で、チームに勢いをもたらした。
今季大宮アルディージャから電撃移籍。10番をつける群馬の新エース大前が、勝利につながる仕事で貢献した。
主導権を握られたアウェーチームは35分、山下敬大にスーパーゴールを決められてしまう。それでも次第に挽回していくと、アディショナルタイム、スルーパスから抜け出した白石智之が相手に倒されPKを獲得。ペナルティスポットに立った大前は、ゆっくり時間をかけてGK新井章太と駆け引きして、完全に逆を突くシュートを沈めた。
後半も千葉の猛烈を受けながら、後半から投入された林陵平や大前が前線で脅威を与えていく。そして後半アディショナルタイム――ラストプレーだった。
大前の右コーナーキックが、競り合いからファーに流れる。そこに待っていた小島が「練習からあそこに来るのを狙っていました」と右足で突き刺し逆転! 群馬の10番が、新天地での初ゴール、さらに決勝点も演出して、劇的な今季2勝目に導いた。
大前は試合後のオンラインによる記者会見で、次のように語った。
「素直に嬉しい。チームとして粘り強く守り勝つことができました。(自身今季初ゴールとなる)PKの場面は、落ち着いて蹴ることができました。あそこで1点取れて、イケイケで前半を折り返せたのは良かったです。最後(逆転ゴール)も、みんなの気持ちで点を取れたと思います。最後まで粘り強く守った結果がつながったので、泥臭く次の試合も、しっかりみんなでハードワークをして勝利を目指したいです」
また群馬の奥野僚右監督は、「前半・後半ともにアディショナルタイムのゴールでの勝利とは、記憶にないぐらいの展開です。何よりチーム全員がハードワークをした成果。全員が献身的に勝利のために体を張ってくれたことが、最後、山下選手の前にボールが転がってきたと思います。全員で拾った、全員で勝ち取った勝点3でした」と喜んだ。
群馬は今季これまでホームで開幕から5連敗中だ。まだサポーターに勝利を届けられずにいる。次節8月9日は好調なギラヴァンツ北九州を迎え撃つ。大前のこの日のような……いやこの日以上の活躍が期待される。
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[文:サカノワ編集グループ]