【浦和】自身ワースト6失点…西川周作は「もっと行かせなければいけなかった」
浦和の西川周作。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
前半だけで5失点。「相手に余裕を持たせてしまうシュートシーンが多かった」
[J1 9節] 名古屋 6-2 浦和/2020年8月8日/豊田スタジアム
J1リーグの浦和レッズが12シーズンぶりの6失点を喫し、名古屋グランパスに2-6で敗れた。GK西川周作にとっては、大分トリニータ時代を含めて自身最多(ワースト)失点。試合後、オンラインによるメディア対応に登場した浦和の背番号1は、悔しさを噛みしめこの“現実”を受け止めていた。
「いつもと違っていたのは、球際のところであり、セカンドボールが相手のほうに行っていました。そこは相手が、と言うよりも自分たち次第だったのかなと思います。6失点を喫したことももちろん悔しいのですが、それ以前に自分たちの中で修正できなかった。前半にポジティブないい声をかけて、失点をしても切り替える声をみんなで掛け合っていましたが修正できませんでした。その悔しさのほうが今日は強いです」
何とか軌道修正を試みた。しかし展開は変わらず、前半だけで5失点を喫してしまった。西川はDF陣に対して「もっと強く行かせるべきだった」と振り返った。
「相手に余裕を持たせてしまうシュートシーンが多く、そこは僕を含め全員で反省しなければいけない。一歩の寄せ、詰めの甘さが失点の数につながったと思います。守っている以上、GKであればどんなシュートでも止めたいという気持ちがあります。だからこそDFともう少し上手く守れたのではないかと。もうちょっとディフェンスに行かせなければいけなかったと思います。チームにとっては痛い6失点ですが、自分たちは同じ方向へ、前を向いてやっていきたいと思います」
もっとボールへ行かせなければ――。この日のような守備ではきっと勝てない、と浦和の守護神は踏み込む形で指摘している。柏レイソル戦の4失点に続く大量失点。新スタイルに変更している段階とはいえ、様々な不安要素を露呈する一戦となってしまった。12日のルヴァンカップ、浦和は“休み”になるため、1週間を上手く活用して、15日のホームでのサンフレッチェ広島戦に備えたい。
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[文:サカノワ編集グループ]