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【FC東京】ハノーファーSDが明かす室屋成獲得の狙い「両足を使えて両SBでプレーできる」

FC東京の室屋成。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

3年契約と公表。技術、スピード、運動量…強いメンタルを高く評価。

 J1リーグのFC東京は8月14日、日本代表DF室屋成がドイツ・ブンデスリーガ2部ハノーファー96に完全移籍することが決まったと発表した。ハノーファーでのメディカルチェックを経て正式契約を結ぶ。ハノーファーもクラブ公式サイトで室屋獲得について発表。その中で、スポーツダイレクターのゲルハルト・ツーバー氏がこの補強の狙いについて、「両足を使えて、両サイドバックをできる」などと期待を寄せている。3年契約だと公表している。

 ツーバー氏は次のように室屋を評価する。

「“SEI MUROYA”は技術的な違いを見せつけられ、スピードがあり、両足を高いレベルで使いこなせるディフェンダーで、素晴らしいクロスを放てます。勇ましいメンタリティと、最後まで走り抜く絶対的なタフさも持ち合わせています。ムロヤは右も、左も、両サイドバックでプレーできます。私たちのチームに、間違いなく大きな価値をもたらしてくれるでしょう」

 そのようにハノーファーの強化責任者は室屋の能力の高さとメンタルの強さを絶賛。名門クラブが3年ぶりの1部リーグ復帰に向けて、このサイドバックを重要な戦力として迎え入れられたことが伝わってくる。

 ハノーファーにとっては、10番をつける原口元気に続く日本人選手の獲得となる。これまで日本代表のサイドバックを務める酒井宏樹(→オリンピック・マルセイユ)も在籍していただけに、“先輩”以上の期待も懸かる。

 室屋は1994年4月5日生まれ、大阪府出身、26歳。176センチ・70キロ。キャリアは、青森山田高校 ― 明治大学 ― FC東京 ― ハノーファー。2019シーズンにはJリーグベストイレブンに選出されている。J1リーグ通算107試合・2得点、日本代表10試合・0得点を記録。今季はJ1リーグ9試合・1得点。

 8月15日のJ1リーグ10節の名古屋グランパス戦(19:00キックオフ/味の素スタジアム)が、室屋のFC東京での最後の活動日となる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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