サラゴサが香川真司に“最後通告”!? 退団に向けて交渉
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
年俸5700万円が支払えない…。
日本代表MF香川真司がレアル・サラゴサから“最後通告”を受けた!? スペインメディア『アス』は8月29日、「サラゴサが香川との契約解除に向けて交渉」と題した驚きのニュースを報じた。
昨季サラゴサに加入した香川は、2021年6月まで2年契約を結んでいる。しかし今回1部昇格を逃したこと、さらには新型コロナウイルスの影響によって経営面で大きな打撃を受けたことによって、クラブは高年俸である香川の放出を必須と考えているという。
記事によると、香川の年俸は45万ユーロ(約5700万円)だが、昨季やプレーオフの「低調なパフォーマンス」を受けて、「このアラゴンのクラブが負担するには耐え難い」金額で、スペイン国内外からは複数の獲得オファーが届いていて、移籍を勧めているそうだ。
トルコ1部リーグのベシクタシュJKへの期限付き移籍を終えて、ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントを昨夏退団した香川は、「夢だった」というスペインでのプレーを選択。ベシクタシュからの完全移籍のオファーなどを断り、2部リーグではあるものの年俸の大幅減を飲んで、サラゴサでの戦いを選択した。
スペイン2部初挑戦の昨季は31試合・4得点・1アシスト。確かに数字は物足りと言えるかもしれないが、前年15位だったチームを昇格圏争いまで浮上させた強力なエンジンを築いた一人であるのは事実だ。
しかしこの未曾有の経済危機に見舞われる中、クラブからそのような評価を下されてしまった。
香川の年俸は欧州でもトップクラスで、ドルトムントでは約5、6億円、ローン移籍した際のベジクタシュでは2億円を超えていたと言われる。実際、ベジクタシュは約2億円で完全移籍のオファーを出したが、香川はその半額以下のサラゴサでの戦いを選んだ。
そして今回クラブが提示できる額は5700万円以下。ある意味、香川サイドに対しいろいろな面での配慮をしたうえでの契約解除の申し入れとも捉えられる。実際、中東4クラブが獲得を検討、Jリーグ復帰の可能性もあると言われる。
香川が次に“優先”するのは一体何か。サラゴサ残留の道は残っていないのだろうか……。その動向が注目を集める。
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[文:サカノワ編集グループ]