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神戸6戦勝利なし、イニエスタが記者会見で決意を示す「フラストレーションが溜まっている。悪い流れを断ち切らなければ」

神戸のアンドレス・イニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ホームでは7試合白星から遠ざかる。前半途中から数的優位に立ちながら、C大阪に敗れる。

[J1 25節]  神戸 0-1 C大阪/2020年9月16日/ノエビアスタジアム神戸

 J1リーグのヴィッセル神戸が、33分から数的優位に立ちながら柿谷曜一朗のヘディングによる今季初ゴールに沈んでセレッソ大阪に敗れ、リーグ2連敗を喫した。これでリーグ6試合勝ち星なし、ホームでは7月18日の5節・清水エスパルス戦(〇3-1)以来、7試合勝利を挙げられずにいる。

 神戸のキャプテンである元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが試合のあと、オンラインによる記者会見に臨み、ファンに対して「申し訳なく思う」と現状への悔しさを滲ませつつ、今後への決意を示した。

「チームとしてフラストレーションが溜まってしまっていると言いますか、試合に勝ち切れなかったり、自分たちに流れを持ってこれなかったり、そうした試合が続くなか、まだ試合はたくさん残っています。今日何が起きたのかをしっかり分析したうえで、次の試合に向かいたい。頭を下げている時間はありません。改善できるところ、結果を出すところへのこだわりを含め、しっかり改善して、次につなげていくしかありません」

 ホームでは7試合勝利なしと新型コロナウイルスの影響による中断明け、まだ1試合しか白星を手に入れられずにいる。その間、イニエスタもケガで戦列から離れていたため、責任を感じている。

「ファンの皆さんはホームでなかなかチームが勝てず、悔しさとフラストレーションを感じているはずで、私も申し訳なく思っています。チームとしては、この流れを変えて、しっかり勝利を掴んでいけるように成長していかないといけません。今それが難しく、悪い流れの中にいるので、その流れを断ち切るため、とにかく前へ進んで、ハードワークを続けるしかありません。ファンに勝利を届けられるように、チームとしてできることに取り組んでいきます」

 イニエスタはそのように『ハードワーク』の重要性を強調していた。フラストレーションによる責任転嫁をするような不協和音こそ、今、最も不必要であるとも訴えているようである。

 イニエスタ自身がキャリアの中で、これほど勝てなかった時期はない。神戸が真のビッグクラブであり強豪と認められるためには、この見えざる高い壁を、イニエスタ一人が責任を背負うのではなく、クラブ一丸となって乗り越えていくしかない。

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[文:サカノワ編集グループ]