【浦和×川崎】大槻毅監督が首位との対決へ意欲「いい状態のフロンターレと戦えるのは楽しみ」
川崎戦に向けて抱負を語った浦和の大槻毅監督。協力:浦和レッズ
「上位にいるチームに勝てずにいる」、その壁を打破して後半戦に突入できるか――。
[J1 17節] 浦和 – 川崎/2020年9月20日19:00/埼玉スタジアム
J1リーグ浦和レッズの大槻毅監督が9月18日、2日後のホームでの川崎フロンターレ戦に向けて、オンラインによる記者会見で抱負を語った。現在4連勝中、5試合負けなしの首位チームとの対戦に、指揮官は「いい状態のフロンターレと戦えることを楽しみにしています」と意欲を示した。
川崎は17試合を終えて14勝2分1敗(52得点・16失点)で勝点44を獲得し、暫定2位のセレッソ大阪と勝点5差をつける。
一方、浦和は16試合を終了し、8勝3分5敗(24得点・28失点)の勝点27で暫定6位。前節は北海道コンサドーレ札幌に杉本健勇の2得点など4-3で勝利を収めた。4位の名古屋グランパス、7位の鹿島アントラーズと勝点では並んでいる。上位をまだまだ十分に狙える位置につけている。
大槻監督は次のように川崎戦のポイントを挙げていた。
「相手陣地でパワーを使うデザインがすごくいいチームだと思って見ています。それをキッチリやり続けています。それができない時間は、リスタートでも点を取れる力があります。また、選手交代のところでガラッと変えられます。個の強いタイプの異なる選手が出てくるところにパワーを感じます。特に個で、ドリブルではがせる選手が何人もいるのは強みではないでしょうか。一つの形のみならず、ちょっと味付けを変えられるところ。分厚い選手層で、疲労やコンディションを上手くコントロールしている、内部のマネジメントはどうなっているのかと気になって見ています」
「しっかりとフロンターレだからということは当然ゲームだからありますが、今、我々がずっと続けてきたことをどうするか。そこをしっかり出したいです」
そしてチーム状態については、「ケガ人は少し出ていますが、準備はできています。(途中出場の選手が結果を出すようになっているが?)途中出場の選手がスコアを動かすのは3節の仙台戦の慎三以来なかなかなかったので、その点は良いことだと思っています。いい状態のフロンターレと戦えることを楽しみにしています」と、この対戦を楽しみにしていた。
ただ、浦和にとって、上位陣は壁になってきた。ちょうど前半戦最後となる17試合目、大槻監督は100パーセントの力をぶつけ、そして後半戦につなげたいと意気込みを示した。
「順位表を見ると分かりますが、私たちより上位に勝てずにいるチームが多いです。複数失点をして、もう少し頑張らなければいけないと思わせてくれたチームもあります。そういったチームに後半戦、またしっかり戦えるところを表現していきたい。ふた回り目のスタートもすぐ迫っています。前半戦最後、今抜けているフロンターレとしっかり戦い、これまで積み上げてきたことを見せたい。そこからまだ半分あります。上回れなかったチームに挑戦していきたい。そのためにもまず明後日、100パーセントの力を出して、リーグを盛り上げるためにも、選手と一緒に頑張りたいと思います」
試合は20日19時から埼玉スタジアムで行われる。新型コロナウイルス感染症対策のための入場規制が5000人以下から7000人以下に緩和される最初の試合になり、チケットはすでに完売している。
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[取材・文:塚越始]