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不敗神話一転、FC東京が浦和にダブル達成。「喜んで下さい東京サポーターの皆さん」長谷川健太監督も喜ぶ

FC東京の永井謙佑(2019年3月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

浦和はホームでは3試合連続ノーゴール3連敗。

[J1 29節] 浦和 0-1 FC東京 /2020年9月30日/埼玉スタジアム

 ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)の日程によりミッドウィークに組まれたJ1リーグ29節、FC東京が日本代表FW永井謙佑のゴールを守り切り、浦和レッズに1-0の勝利を収めた。FC東京は埼スタで2003年以来の勝点3を獲得。今季までFC東京を相手に不敗神話を作ってきた浦和だが、今季、リーグ戦で“ダブル”を許した。

 前線のタレントの決定力を最大限に引き出す面で共通項がある両チームだが、ディエゴ・オリヴェイラが出場停止のなか、37分、アウェーチームはアルトゥール・シルバのインターセプトから、永井謙佑が持ち味を発揮して背後のスペースを攻略し、ゴールを奪ってみせた。

 一方、浦和はチーム得点王のレオナルドをベンチに温存。興梠慎三と武藤雄樹の2トップでスタートし、何度かチャンスを作り出したものの、相変わらず再現性を見せられない。後半途中からレオナルドと杉本健勇を起用したが、FC東京の堅守を打ち破れなかった。

 浦和は今季二度目の連敗。ホームの埼スタでは、3試合連続のノーゴールで3連敗、4試合勝ち星なしとなった。

 FC東京の長谷川健太監督は試合後の記者会見で、「勝てなかった歴史を変えるんだと、全員が最後までよく戦ってくれました。9月の9連戦、最後に勝てて、悪い流れを断ち切り10月を迎えられるのは大きい。気持ちを出して向かってきた浦和に勝てたことは、非常に自信になると思います」と喜んだ。

 また、2003年以来の埼スタでの浦和戦勝利について、FC東京サポーターに向けて、次のように語りかけた。

「喜んでください、東京サポーターの皆さん。昨シーズンはロスタイム弾で追いつかれてしまいました。本来であれば悪い流れを昨年のうちに断ち切りたかったですが、少し下がり、交代枠を残しての悔しい引き分けでした。同じ轍を踏まず、今回は交代枠を使い切り、時間も使って、選手も十分理解し、下がることなく、前線からしっかりプレッシャーをかけてくれました。

 昨年の悔しい思いが、この勝利につながりました。東京サポーターの皆さんからの浦和になぜ勝てないんだという声は届いていたので、ホームもアウェーもダブルで勝てたことは、非常に幸せです。選手は本当によく戦ってくれたと思います」

 一方、浦和の大槻毅監督は「FC東京を上回ろうと話して準備をしてきました。前半の失点が悔やまれます。(柏木のボランチ起用について)FC東京対策として、中央から散らすことが有効だと考えたからでした」と語った。

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[文:サカノワ編集グループ]

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