【浦和】スコルジャ監督が復帰初陣のG大阪戦へ挑む「ワンチームを作り、いかなる困難も一つひとつ突破していく」
G大阪戦に向けて抱負を語った浦和のスコルジャ監督。(C)SAKANOWA
「できるだけいい形でゲームコントロールをしたい」
[J1 30節]G大阪 – 浦和/2024年9月14日19:00/パナソニック スタジアム吹田
J1リーグ浦和レッズに復帰したマチェイ・スコルジャ監督が9月12日、オンラインによる取材に応じて、2日後のガンバ大阪戦に向けて抱負を語った。
昨シーズン以来となる復帰初陣に臨む指揮官は、これまでの「ポジティブな練習ができた」と手応えを得る。その間に選手たちに伝えたことについて、次のように説明した。
「まずチームの目標設定から始めました。我々の協力関係、その中でのルール、そして短期、今季の目標について話しました。とはいえ何か変わったことをしたわけではありません。仕事を始める時、私にとって何が重要なのかを伝えるようにしています。それは指示に従えというのではなく、私がチームのために力を貸すことができれば、というなかでのルールづくりです」
「私たちはここで一体となったワンチームを作り、そこで力を発揮できるように、私は力を貸すだけです。我々にとって重要なのはいい姿勢でチームスピリットを持ち、いかなる困難も一つひとつ突破していくことです」
そしてG大阪について、「ガンバは数試合見ています。昨シーズンよりも確実に、さらに強くなっています。アウェーでガンバに勝つためはに、気をつけないといけないことがいくつかあります。そういったところを、今週のトレーニングの中でしっかりハードワークして取り組んでいます」と、現在5位につけるチームを警戒し、勝利へのポイントを挙げる。
「ボールを持っている時、持っていない時の形が重要になってきます。できるだけいい形でゲームコントロールができればと思います。試合の一瞬一瞬で正しいゾーン、正しいポジションにいることが大切です。90分を通じて、選手たちには高い強度のプレーを発揮してもらいたいです」
「ガンバは非常にいい攻撃の選手が揃いビルドアップも得意なチーム。ゾーン1(ピッチを三分割した中での自陣ゴールに近いゾーン)の低い位置で守らなければいけない時間もあるでしょう。
非常にいいチームですが、完璧なチームはありません。勝つためには低い位置での守備がまずできないといけません。浦和での私にとっての新しい選手には、攻撃の高いポテンシャルを感じています。そのポテンシャルをいい形で生かせればと思います」
そのうえで、昨季からほぼ半数が入れ替わった選手たちについて、攻撃力のある選手が増えたなか、新たな「バランス」を探りたいとも語った。
「昨季よりも攻撃のポテンシャルが間違いなく高まっています。あまり個別の名前を挙げたくありませんが、松尾(佑介)、前田(直輝)、得点王にもなったチアゴ・サンタナがいて、彼らの攻撃力が高いのは誰の目にも明らかです。
ペア=マティアス・ヘグモ監督のもと、チームは美しい攻撃を見せていました。ペア=マティアスは攻撃面では、とても魅力的なチームを作っていました。より前からJリーグを知っている私にとってのアドバンテージを生かし、そのリーグのなかで、いかにバランスをとって戦えるかを構築していきたいです」
今週はすべて非公開でトレーニングを行ってきた。どのようなメンバーで、どのような布陣で、どのような戦いを見せるのか。スコルジャ体制の第二章が幕を開ける。