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【湘南】圧巻ドリブルで”プロデビュー”。164センチの松田天馬が参考にする「小さい」海外3選手

衝撃のJ1デビューを果たした松田。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

長崎戦で二人抜きからクロスを放ち先制点をアシスト。まるで彼らの特長を合わせたような活躍ぶり! 

 湘南ベルマーレの大卒ルーキー松田天馬が2月24日のJ1・2018シーズン開幕のV・ファーレン長崎戦、衝撃の”プロデビュー”を果たした。

  開始8分、岡本拓也のスローインを受けるとそのまま右サイドを駆け上がる。「最初はちょっと(右SB岡本の)上がりを待ってみようかなと思ったけど、『いける』と思ったので、チャレンジしてみました」と、追いすがる二人のDFの間を細かいステップで抜ける。完全にサイドを攻略すると右足で鋭いクロスを放ち、イ・ジョンヒョプの先制点をアシストした。

 松田の中には「(曺貴裁監督からの)『ゴールに向かってチャレンジしろ』という言葉が頭の中にあった」という。「そのチャレンジをしたことで、得点につなががって良かったです」と、背番号18は笑った。

 すでに鹿屋体育大時代の昨季、特別指定選手として湘南の練習に参加し、J2の3試合に出場していた。今回はプロとして、そしてJ1でのデビュー戦。その初陣で1アシストと結果を残すとともに、満員に埋めたホームのサポーターに強烈なインパクトを与えた。

 164センチの小さな体がピッチを縦横に駆け回り、ダイナミックに躍動した。そんな松田は欧州主要リーグの試合をよくチェックしているという。そして、参考にしている選手として3人を挙げていた。

「海外サッカーはよく見ます。アザール(チェルシー)だったり、守備の部分だと(エンゴロ)カンテ(チェルシー)、攻撃陣ではイスコ(レアル・マドリー)。自然と、小さい選手に目がいってしまいます(笑)」

 爆発的な瞬発力と技でフィニッシュに絡むアザールは173センチ、抜群の運動量とボール奪取に長けるカンテは168センチ、そしてずば抜けたドリブルとパスセンスを持つイスコは公称176センチだがレアル・マドリーの中心選手の中ではとても小柄。そんな3選手の特長をすべて合わせたような、この日の松田の活躍ぶりだった。

■プロフィール PROFILE■ 松田天馬 まつだ・てんま/1995年6月11日生まれ(22歳)。熊本県上益城郡益城町出身。益城中央小―木山中―東福岡高―鹿屋体育大―湘南ベルマーレ。164センチ・62キロ。B型。右利き。昨季J2・3試合0得点(特別指定)。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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