【Jリーグ】来季の昇降格ルール、11月に決定へ。「来季のほうが経営厳しい」点も考慮
写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
最大4チーム降格となれば、試練のシーズンに――。
Jリーグは10月6日に実行委員会を行い、各クラブの代表者がガイドラインの改定について確認するとともに、今後の対応について話し合った。また実行委員会後にオンラインでの記者会見が行われ、来季の昇降格についての質問を受けて、原博実副理事長が現状を説明した。
今季のJリーグは、新型コロナウイルスの影響を考慮し、特例として「降格なし」の措置が取られている。J3、J2からそれぞれ2チームの自動昇格のみが認められ、2021シーズンはJ1が20チーム、J2が22チームになる予定だ。
さらに2022年はワールドカップイヤーで、日程面で様々な制約が課される。そのあたりまで含めて検討を進めなければいけない。
原副理事長によると、当初フットボール検討部会でチーム数や昇降格の話し合いを進めるなか、リーグ戦の成績のみならず経営的な面も含めて考えていくことを判断。現在は財務プロジェクトの担当者を含め、全体的な視点から検討しているという。財務的なサポートを整え、全員で力を合わせられる前提を作ったうえ、原副理事長は「各リーグ何チームが適切で、そのために昇降格をどのようにするのか、必要かどうか。その順番で議論しています」と説明した。
「2022年には11月にはカタール・ワールドカップ(W杯)もあります。また、クラブの財政面については今季よりも厳しくなるという声も入ってきています。もう少し時間がかかりそうで、11月ぐらいまでにはすべてを含め決定しなければいけないと考えています」(原副理事長)
Jリーグは折り返しを迎えた段階で、J2はプレーオフがなく、各リーグの下位チームも目標を失い、結果的にファンの関心を引き出せなくなるなど、特例ルールの影響も次第に出てきている。とはいえ、来季J1・J2で最大4チーム降格ともなれば、クラブ運営にとっては試練のシーズンになる。
Jリーグはどのような判断を下すのか――。
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[取材・文:塚越始]