栃木SCレディース、人身事故を起こした25歳の選手が退団。運転免許は失効していた
写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
5日に迂回路を歩行中の女性をはねる。チームは無期限の活動休止――。
栃木県女子1部リーグの栃木SCレディースは11月10日、5日に乗用車を運転中に人事事故を起こして逮捕されていた25歳の選手から退団したいという申し出があり、チームがそれを認めたと発表した。また調査中だった「運転免許」の状況について、失効中であることが分かった。
栃木SCによると、事故は5日午後0時30分頃、栃木県宇都宮市桜一丁目付近で発生。選手が練習終了後に車で帰宅していた際、片側3車線の直線で、工事中の迂回路を歩行していた女性をはねて、そのあと警察の事情聴取を受け、翌11月6日に宇都宮中央署にて逮捕された。
同選手の「運転免許が失効中」と報じられた件についてクラブは調査中としていたが、10日、弁護士より事実であると確認されたと報告している。
また、今回の事件を受けて、栃木SCレディーストップチームは事件後から活動を停止。チーム運営会社と協議し、同チームの無期限活動停止、ならびに12月6日に行われる「えいこう杯」第21回栃木県女子サッカーリーグ1部最終節に不参加とすることを決定している。栃木SCレディースU-15は引き続き活動することになっている。
クラブは「栃木SCレディーストップチームの今後の活動につきまして、多数のご意見を頂いております。この度被害にあわれました方の回復と対応を優先させていただき、その後改めて検討させていただきます」とコメントしている。
栃木SCも7日の時点で、「今回、事件を起こしたレディース選手が所属するチームはJリーグに参加しているチームではなく、選手達はアマチュア選手ということからコンプライアンス研修が行き届いておりませんでした。今後はクラブ全体として、コンプライアンス研修や教育を徹底するようより一層努めて参ります」と今後の方針を示していた。
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[文:サカノワ編集グループ]