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CB奈良竜樹が緊急先発、古巣の川崎相手に奮闘「誰が出ても鹿島。まとまって戦えた」

鹿島の奈良竜樹(中央)。(C)SAKANOWA

永戸が新型コロナ陽性判定。最終ラインの杉岡、町田、関川が濃厚接触者で出場できず。

[J1 27節] 鹿島 1-1 川崎/2020年11月14日/カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズがホームで、川崎フロンターレと1-1で引き分けた。18分に脇坂泰斗のゴールでアウェーチームに先制されたものの、75分に鹿島のエヴェラウドが同点弾を奪い、互いに勝点1を分け合った。川崎のリーグ最短優勝は、21日のアウェーでの大分トリニータ戦となった。

 13日に発熱のあった永戸勝也の抗原検査による新型コロナウイルスの陽性反応を受け、試合当日朝に選手・スタッフ全員がPCR検査に臨み、結果、永戸と濃厚接触者6人の計7選手の欠場が試合直前に決定した。試合は予定通り17時から開催されることが決定。両チームの選手、それに観客に不安もあったなか、しかし試合開始後、ピッチ上ではクオリティの戦いが展開された。

 杉岡大暉、関川郁万、町田浩樹が永戸との濃厚接触者に認定されて欠場したなか、奈良竜樹がセンターバックとして先発に起用された。すると昨季まで在籍した古巣を相手に力強いディフェンスを見せて貢献した。

 奈良は試合後のオンラインによる取材対応で、「チームには目標があり、ホームでまずこの試合に勝つことだけを目指していたなか、僕もその一員としてしっかり貢献したいと思っていました。勝てなかったのはすごく残念ですけれど、いい試合はできたかなと思います」と振り返った。

 今季リーグ4試合目の出場となった。このユニフォームを着て、鹿島のために戦う――。背番号3をつけるファイターはその強い気持ちでピッチに立った。

「いつも試合に出ている選手、絡んでいる選手が出られないということで、いつも出ていないメンバーが入りました。それでもチームはチームです。誰が出ているから鹿島というわけではなく、誰が出ても鹿島です。出た選手がチームのために戦うことは当たり前であり、いろいろアクシデントはありましたが、まとまって戦えたと思います」

 奈良は勝利できなかった悔しさを噛み締めつつも、首位相手にチーム一丸で掴んだ勝点1に胸を張っていた。

 鹿島は21日にユアテックスタジアムで、ガンバ大阪相手にリーグ18試合ぶりの勝利を収め、連勝とともにホーム初勝利を目指すベガルタ仙台と対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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