横浜FM、アジアへ挑む。喜田拓也の覚悟「ボスとともに歴史を塗り替える」

横浜F・マリノスの喜田拓也。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

川崎戦は自身のミスパスを「今日の敗因」に挙げる。

[J1 30節] 川崎 3-1 横浜FM/2020年11月18日/等々力陸上競技場

 J1リーグ横浜F・マリノスのMF喜田拓也が川崎フロンターレ戦のあとにオンラインによる取材に応じ、白熱のバトルの分水嶺となったGK高丘陽平の退場劇を招いた自身のミスパスを悔やむ一方、必ずやこれから迎えるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)でそのミスを取り返すと誓った。

「(川崎戦について)まず今日の敗因は、(高丘)陽平の退場のキッカケを作った自分のパスミスでした」

 そう切り出したトリコロールの8番は次のようにチームメイトの頑張りを称賛するともに、自身のプレーに唇を噛んだ。

「10人になったら、ゲームが難しくなるのは当たり前で、むしろそれまでのチームのパフォーマンス、10人になってからのみんなの闘う姿勢は称賛されるべきだと思います。チーム、選手、スタッフの準備に何一つ問題はなく、自信を失う必要は全くありません。陽平が責任を感じる必要も本当にありません。今日のゲームから何を上げなければいけないかと言ったら、自分がミスをしない力だと思います。1本のミスが勝負に直結する世界。迷惑をかけた気持ちでいっぱいです」

 スリリングな見応えのある一戦。ワンプレーが明暗を分ける極限のなか、喜田は自身のプレーの選択に責任を感じていた。

 とはいえ、過去は戻ってこない。そのミスをいかに取り戻すか。F・マリノスのダイナモは、次へ視線を向けていた。

「このボスが率いるチームは、歴史を変えてきました。ACLでマリノスは予選リーグを突破できていないので、まずはそこを超えて歴史を一つ塗り替えたい。その先のアジアチャンピオンを、自分たちは欲しています」

 歴史を作る――。この途轍もない悔しさを味わったことをも含め、その準備はできたはずだ。

「僕個人はチームに迷惑を掛けましたが、みんなの姿勢に救われた気持ちにもなりました。負けた責任は全て自分にあると思うので、それでも自分は前を向いて、強い気持ちを持ち、チームのため、仲間の助けになれるようなプレーと結果を求めて、頑張ってきたいと思います」

 国内リーグの日程はかなり歪(いびつ)になった。一方、ACLは東地区が西地区カタールでの集中開催になったものの、結果的に決勝を見据えると、こちらもタイトとはいえ、かなり万全に近い態勢が整えられた(準決勝から中5日で、そのままドーハで開催)。2022年のワールドカップ(W杯)を控え、すでに数多くの国際大会もこなし、ドーハの宿泊施設などの歓待の質も高いと聞く。

 まずはグループステージ突破。その具体的な目標をしっかり見据える。そこで勢いに乗れれば――。アジアのタイトルを目指して、横浜からカタールに向かう。

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[取材・文:塚越始]

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