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【大分1-0川崎】谷口彰悟がDOGSO+PKで退場、なぜ減罰されなかったのか?

川崎の谷口彰悟。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

痛恨だったレッドカード。先制点を与えて、数的不利に…。

[J1 28節] 大分 1-0 川崎/2020年11月21日/昭和電工ドーム大分

 勝てば2年ぶりのJ1リーグ優勝の決まる川崎フロンターレだったが、鬼門であるアウェーの大分トリニータ戦、野村直輝のPKによる1点を返せず0-1で敗れた。22日に行われる浦和レッズ対ガンバ大阪戦、G大阪が引き分け以下だと、川崎の優勝が決定する。

 立ち上がりから劣勢を強いられて相手にシュートまで持ち込まれる川崎は、布陣を4-3-3から4-2-3-1に変更するなど修正しながら対応する。それでも大分の勢いをなかなか止められない。

 迎えた36分、背後へのロングボールが谷口彰悟の頭を越える。ペナルティエリア内で胸トラップした野村がゴールに向かうと――。たまらず谷口がその背中に手を伸ばして、野村が倒れる。

 笠原寛貴主審は川崎のファウルで大分にPKを与え、さらに谷口にレッドカードを提示した。

 主審は、決定的な得点機会の阻止であるDOGSO(Denying Obviously Goal Scoring Opportunity)と判断した。ただ、ペナルティエリア内でのレッドカードによる一発退場で「PK・退場・次節出場停止」の三重罰になる場合、減罰でイエローカードになる規定がある。

 しかし、今回、レッドカードが提示された。

 減罰が適用されるのは、ボールに向かうファウルに限られるためだ。今回、谷口はボールに向かわず、野村の背中に手を出したファウル。そのためイエローカードではなく、レッドカードとなった。

 そして野村がこのPKを決めて、ホームチームが先制に成功する。数的不利に立たされた川崎は、三笘薫、レアンドロ・ダミアンらを投入するなど反撃を試みたものの、大分ゴールをこじ開けられず。無得点のまま敗れた。

 川崎の最短の優勝は22日。G大阪が浦和に引き分け、あるいは敗れると、川崎の2年ぶりのJ1制覇が決まる。また川崎は次戦、11月25日(18:30開始)にホームでG大阪と直接対決を迎える。

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[文:サカノワ編集グループ]

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