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【鹿島】上田綺世が語った浦和との“ダービー”「下部組織の頃からその関係は理解していた」

鹿島の上田綺世。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ザーゴ監督「今日とあと2試合、全員で同じような強度、闘争心、献身さを出せるように働きかけたい」

[J1 30節] 鹿島 4-0 浦和/2020年11月29日/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ30節、鹿島アントラーズが上田綺世の2得点、さらにエヴェラウドとレオ・シルバのゴールで、浦和レッズに4-0の勝利を収めた。上田は試合後のオンラインによるメディア対応で、「ホームでなかなか勝てていなかったので、自分のゴールもそうですけれど、勝てたこと。しかも浦和戦で見せられて嬉しかったです」と喜んだ。

 この一戦、ザーゴ監督は「ダービー」と語り、こうした気迫のこもった姿勢をホームで見せ続けることが大切だと強調した。

「こうしたダービーになると、選手たちの気持ちが入ります。当然相手も同じです。今日見せた集中力、注意力、ハートの強さを毎試合出していけるようにしなければなりません。今季残り2試合、今日と同じようにしなければいけない。アウェーでも勝っていくことが大事ですが、ホームのアドバンテージを得られなければ、タイトルを獲るのは難しい。今日とあと2試合、全員で同じような強度、闘争心、献身さを出せるように、働きかけをしていきます。それは来季にもつながっていきます」

 そして上田は「対浦和」について次のように語った。

「僕も小さい頃から(鹿島の)下部組織(鹿島アントラーズノルテジュニアユースに在籍)にいましたし、浦和とどういった関係なのかはもちろん理解したうえでプレーしていました。ただ、特に浦和だから意識をして何かをしようということはありませんでした。負けない気持ちで戦いました」

 この試合、27節の川崎フロンターレ戦に次ぐ1万1645人が来場した。上田は「他の試合よりも、日曜日ということもありサポーターの方々が入ってくれているのは一目で分かるぐらいでした。そこはモチベーションにつながりました」と振り返っていた。

 ホームでの約1か月ぶりの勝利。今季通算8ゴールに伸ばした上田は、あとカシマスタジアムで行われる2試合での勝利を誓っていた。

「ホームでなかなか勝てていなかったので、自分のゴールもそうですけれど、勝てたこと、しかも浦和戦で見せられたことは個人的に嬉しかったです。2点を取れて喜んでくれる方々もいると思うので、ホームでの試合も残り少ないですが、継続してやっていきたいです」

 鹿島の次戦は11月12日16時から、清水エスパルス戦だ。

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[取材・文:塚越始]