徳島の過去最高順位確定。注目のリカルド監督、今回何を語った?「上で結果を残していくためには――」
徳島のリカルド・ロドリゲス監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
J1昇格争いは「3強」に絞られる。
[J2 37節] 金沢 3-4 徳島 /2020年11月29日/石川県西部緑地公園陸上競技場
J2リーグ首位の徳島ヴォルティスがツエーゲン金沢に、一時3-0とリードしながらも追いつかれたが、垣田裕暉のこの日2点目で突き放し、4-3で乱打戦を制した。徳島は勝点77に伸ばして、過去最高の3位以上が確定した。
J1昇格争い(上位2チームが自動昇格)は、徳島、アビスパ福岡、V・ファーレン長崎の上位3チームが勝利を収めた。一方、4位のギラヴァンツ北九州がファジアーノ岡山と1-1で引き分けて、上位陣との勝点差が開いた。
シーズン後の去就も注目を集める徳島のリカルド・ロドリゲス監督は、オンラインによる試合後の記者会見で、3-3と追いつかれたあとの姿勢にチームの成長を感じ取っていた。
「前半はすごく良かったと思います。金沢を相手に3-0まで持っていくことは簡単ではありませんでした」
しかし前半のうちに1失点して折り返し、金沢に“あと1点返せば”という状況に持ち込まれた。そこから勢いをもろに受けてしまったことを反省する。
「後半はかなり相手の勢いを受けて押し込まれ、一旦追いつかれてしまいました。しかしそこで良かったところは、同点になっても誰もが沈まず、次に何をすべきかを考えて声を掛け合っていました。そういった姿勢を含め、ゴールを取れて、この勝点3はものすごく大きな意味を持ちます。ただ我々がこれから、さらに上へ一つ上がるため、上で結果を残していくためには、何ができなかったのか反省点をしっかり整理し、次に向かって戦っていかなければいけないと思います」
そのように、指揮官は徳島がJ1のステージに立つ、その先をも見据えていた。
徳島は過去最高だった2011年、13年、そして昨季19年の4位を上回ることが確定。昇格プレーオフを制して昇格した2014シーズン以来、7年ぶりのJ1昇格を目指す。
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[文:サカノワ編集グループ]