【新潟】是永大輔社長が辞任、中野幸夫氏が復帰。「クラブの価値を毀損してしまう事態に」
アルビレックス新潟のサポーター。(C)SAKANOWA
選手不祥事の責任を取り。中野新社長「全てのスタッフは、最後まで団結心を持って戦い抜く決意」。
株式会社アルビレックス新潟は11月6日に臨時取締役会を行い、代表取締役社長の異動を決議した。是永大輔社長が退任、取締役常勤顧問兼アルビレックス新潟後援会副会長であり元社長の中野幸夫氏が復帰する。記者会見を同日に行い、会見の内容は議事録とYouTubeによる動画で公表される。
クラブによると、是永社長から11月6日付けで社長を辞任したいとの申し出があり、これが受理された。クラブは臨時取締役会で中野氏を後継の社長とすることを決議した。
是永氏は7日から取締役に異動し、12月31日付で取締役も退任する予定。中野氏の新社長就任に伴い、6日に後援会副会長を退任する。
中野氏は1955年6月25日、新潟県出身、65歳。クラブ発足から携わり、2000年に同社の専務取締役、03年に専務・ゼネラルマネージャー、 05年から社長を務めている。またJリーグ理事、専務理事、常務理事なども担った。
中野氏は次のようにコメントしている。
「このたび、是永大輔の代表取締役社長の辞任に伴い、後任として就任することとなりました。一連の事案につきまして、多くの皆さまにご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。深くお詫びを申し上げます。 当クラブは創設以来、ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、後援会員の皆さま、ホームタウンの関係者様、株主の皆様など、大変多くの方々に支えていただきながら、ここまで歩んでまいりました。
代表取締役社長へ就任するにあたり、これまでのご声援やご支援に報いるためにも、誠心誠意の対応を信条として、信頼回復に努める所存です。 そして、現在J2リーグは終盤戦に差し掛かっています。選手や監督、全てのスタッフは、最後まで団結心を持って戦い抜く決意です。引き続き、皆さまの温かいご声援をアルビレックス新潟へお送りいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」
是永氏は次のようにコメントしている。
「今回の一連の騒動によりご迷惑をおかけした全ての皆さま、大変申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます。 2018年9月の専務就任、2019年1月の社長就任以来、クラブの価値を高めるために情熱を持って精一杯取り組んで参りましたが、今回の件では判断と対応を大きく間違えました。
結果、クラブの価値を毀損してしまう事態となりました。皆さまが、そして自分自身が心から愛するアルビレックス新潟の名誉を傷つけてしまったこと、毎日、自責の念に駆られています。
選手やスタッフ、社員の皆さんには何も瑕疵はございません。本当に申し訳ありません。 また、アルビレックスファミリーだけではなく、全てのJリーグファン、サッカーファンの皆さまにも大きなご迷惑をおかけしました。
恥ずかしく、情けなく、猛省しています。 記者会見でも述べさせていただいたように、今回の件は決して隠蔽を意図したものではありません。しかし、結果として誤解を招く状況に陥らせてしまったことも理解しています。
何より、懲罰というJリーグの処分を重く受け止めています。大きな責任を感じています。 世の中をこれほどお騒がせしてしまっていること、そしていま最も必要であるクラブの速やかな信頼回復のためには、自分がここから離れるべきだと考えました。
サポーターの皆さまには思い切り応援していただきたいため、またチームにはこれからの戦いに集中してもらいたいため、そしてクラブが予算編成とチーム編成など来季の準備を進めるためにも、このタイミングで辞任することとさせていただきました。 今後はいちサポーターとしてアルビレックス新潟の未来に貢献させていただきたく思っています」
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[文:サカノワ編集グループ]