クラブW杯の日本開催決定、JFA田嶋会長が報告。東京五輪のノウハウ活用可能、「日本で育てられてきた大会」とFIFA会長も後押し
オンラインによる取材で
来年は日本サッカー協会創立100周年。
日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が12月5日、オンラインで取材に応じて、前日に行われたFIFA(国際サッカー連盟)のカウンシル(評議会)で、FIFAクラブワールドカップ(CWC)2021の日本開催が決定した経緯などについて報告した。
来年はJFA創立から100周年にあたり、5月には東京でFIFA総会が開催予定だった。しかし新型コロナウイルスの影響を受けて、日本開催は見送られた。また、FIFAクラブワールドカップについて、24チームによる新フォーマットが延期されることを踏まれ、FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が「クラブW杯は日本によって育てられてきた大会」と後押しし、日本開催が決定したという。
加えて、来年夏には東京オリンピックが開催予定であり、その競技施設面、運営・開催、新型コロナウイルスなど感染症対策のノウハウを活用できる点も評価された。
田嶋会長は「(FIFAからの提案を受けて)4日午後にJFAの理事会を開き、FIFAコングレス(総会)が日本で行われないことを報告するとともに、2021年のクラブW杯を日本でやることを認めていただきたいと相談し、受けるということで決定しました」と報告。一方、今後は東アジアE-1選手権、Jリーグ、天皇杯などとの日程調整が必要になっていく。
また、田嶋会長は「チーム数を(24に)増やして開催する際、日本も手を挙げていました(ホスト国に立候補)。しかし財政面など様々な点で中国にいった経緯があります。拡大バージョンがなくなったことで、ジャンニ会長は『クラブW杯は日本で育てられた大会である』と言ってくださいました」と説明していた。
日程は今後詰めるが、従来開催されてきた12月のクリスマス前の開催が有力視される。今後は政府や各自治体とも連携を図り、観客を動員しての開催を目指していく。
日本でのCWC開催は、2015年・2016年に行われて以来5年ぶりとなる。2016年大会では、ホスト国枠で出場した鹿島アントラーズが準優勝を果たしている(優勝はレアル・マドリード)。
2020年大会は、2021年2月1日から11日までカタール・ドーハで行われることになっている。
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[文:サカノワ編集グループ]