【神戸】ACL8強進出の三浦監督「イニエスタの足の状況が少し心配」
足を傷めたイニエスタは68分で交代に。(C)VISSEL KOBE
ロングシュートを放ったあと、大腿部の付け根あたりを押さえて顔をしかめる。
[ACL 決勝T1回戦] 神戸 2-0 上海上港/2020年12月7日(日本時間19:00)/ハリファ・インターナショナル・スタジアム
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)、J1リーグのヴィッセル神戸が中国超級リーグの上海上港に2-0の勝利を収め、初出場でベスト8進出を決めた。準々決勝は10日に行われる。
39分にアンドレス・イニエスタが目の覚めるような鮮やかな先制弾、さらに50分には古橋亨梧のクロスに西大伍が合わせて追加点を奪取。トーマス・フェルマーレンを中心に守備陣も奮闘し、無失点勝利を収めた。
しかし68分、直前にセンターサークル付近からのロングシュートを放ったイニエスタが、右足大腿部の付け根(太ももの前部)を押さえて顔をしかめる。そのあと36歳の司令塔はピッチに一度座り込んだが、再び自力で歩いて安井拓也と交代した。
試合後の記者会見で、三浦淳寛監督は次のように語った。
「非常に難しい試合にはなりましたが、選手たちがチームコンセプトのもと、しっかりと気持ちの入ったプレーを見せてくれたことで、勝利を掴めました。神戸で応援しているファン・サポーターを含め、みんなの気持ちが入った試合になったと思います。みんなの気持ちが選手たちに届きました。少しイニエスタの足の状況が心配ですけれども、次の試合に向けて、しっかりと準備をしていきたいと思います」
そのようにヴィッセル神戸の総力を結集して掴んだ1勝であると強調した。
「(カタール集中開催初戦の)広州恒大との試合がとても重要で、そこで勝てたことで、残り2試合をコンディション作りや調整に使えたことが、今日の勝利につながったのではないかと思います」
また、三浦監督はイニエスタやトーマス・フェルマーレン、そして山口蛍らと若手の融合にも手応えを得ていた。
「アンドレスとフェルマーレン、それに山口蛍、酒井高徳、経験のある選手がトレーニングの質を上げてくれています。それに引っ張られて、若手が意欲的に取り組んできた結果、チームの底上げにつながったと思います。私も使いたいと思わなければ使いませんから、日々の努力によって、『起用してみたい』と試合でプレーすることを自身で掴んだのではないかと思います」
Jリーグ勢では、このあと横浜F・マリノスが日本時間23時から、韓国Kリーグの水原三星ブルーウイングスと対戦する。FC東京は6日に北京国安に敗れている。
神戸は12月10日の準々決勝に臨む。準々決勝のカードは再抽選で決まる。あとアジア制覇まで3試合、イニエスタはピッチに立てるだろうか――。
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[文:サカノワ編集グループ]