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【徳島】「来季は?」J1昇格を決めたリカルド監督は会見で何と答えた。「クラブのスタイル、目指すところは――」

徳島のリカルド・ロドリゲス監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

就任4年目、悲願である昇格達成の要因に「団結」「ディテール」「安定感」を挙げる。

[J2 41節] 徳島 1-0 大宮/2020年12月16日/鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム

 J2リーグの徳島ヴォルティスが大宮アルディージャに1-0で勝利を収め、あと1試合を残して、7年ぶりのJ1昇格をホームのポカリスエットスタジアムで決めた。徳島のリカルド・ロドリゲス監督は試合後のオンラインによる記者会見で、悲願の昇格を果たせた要因について次のように語った。

「まず言えることはチームの団結です。本当に日々の練習から、いい雰囲気のなかでできています。選手たちにも話しましたが、試合に出ている選手のみならず、うまく試合に絡めなかった選手、まったく出られなかった選手を含め、全員がとてもいい雰囲気で、エゴを出すことなく、常にチームのために何ができるかを率先して考えて取り組んでくれました。彼らこそ昇格を果たすうえで大事な存在でした。チームとしての成功を収めるうえで、不可欠な要因です」

 昨年はJ1参入決定戦で湘南ベルマーレと引き分けて、規定により涙を飲んだ。その悔しさをも糧に、2017年の就任から4年目で成し遂げたJ1昇格。指揮官はサッカーの面では次のように振り返る。

「常にボールを握りながらリーグでも1位のゴール数を記録できました。また、前からしっかりプレスをかける一方、状況に応じて全員で守るようにして、そこで焦れずに対応できました。目の前の1試合、それに長いシーズンでも安定した戦いができました。リーグ内での力の差はそこまでないなか、そういったディテールへのこだわりが、勝利が転がってきた理由の一つになると思います」

 何より「安定感」も、常に上位で戦い続けたこの成績を収めるうえで欠かせぬ要素に挙げた。

「それに連敗をしませんでした。その安定感は、リーグを勝ち抜くうえで大切なことでした」

 また、「来シーズンはどのような戦いをしたいか?」という質問が出た。リカルド・ロドリゲス監督は次のように答えた。

「このクラブが掲げているスタイル、どこを目指すかははっきりしています。ボールをしっかり握るところ、失ったら前からプレスを掛けていく。そういったところは変わらないはずです」

 それは指揮官としての抱負なのか。浦和レッズへの来季監督就任が有力と言われるなか、クラブへのメッセージなのか――。

 徳島は20日、アウェーで2位のアビスパ福岡とアウェーで対戦する。得失点差を考えると、徳島のJ2優勝はほぼ確実であるが、勝利で有終の美を飾りたい!

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[文:塚越始]

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