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【浦和】「レッズでやっていた時と特徴が異なる」大槻毅監督がミシャとの対決のポイントを語る。あっという間の最終節、ホーム埼スタで札幌を迎え撃つ

浦和の大槻毅監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

激動の2020シーズンのラストゲーム、「しっかりと上回れるように――」。

[J1 34節]浦和 – 札幌/2020年12月19日14:00/埼玉スタジアム

 J1リーグ浦和レッズの大槻毅監督が12月18日、オンラインによる記者会見で翌日に行われる今季最終節の北海道コンサドーレ札幌戦に向けて抱負を語った。

 激動の2020シーズン、ラストゲームが浦和を過去最も長く率いたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(愛称、ミシャ)率いる札幌戦となった。この巡り合わせについて指揮官は、 「今季の対戦は4-3というバタバタとしたシーソーゲームのような展開になりました。ミシャさんがレッズの監督を長く務められ、その時にプレーしていた選手もまだいます。ただ、いつも言っていますように、レッズと札幌が試合をするのであり、しっかりと上回れるように頑張ります」と冷静に語った。

 一方、今季の札幌の戦いぶりについて、次のように分析する。

「連戦が続く夏の暑いなかでも前線から1対1のマンマークでいく守備を続け、そこにミシャさんらしい前線でのコンビネーションが生まれています。ただ、レッズでやられていた時と少し違う表現になっていると思いますし、その特徴をしっかり掴んで戦いたいと思います」

 浦和時代と異なる特徴――。その対策を一つ重要なポイントに挙げた。

 また、鹿島アントラーズに0-4と敗れ、その後、湘南ベルマーレにスコアレスドロー、そして川崎フロンターレ戦は興梠慎三のPKによる1点のみで1-3と敗戦。迫力を欠く内容が続いている。

「ここ何週間かシーズンの最後、全体として少しゲームに対しての競争力が若干落ちてきていると僕自身も感じているので、選手にそういったアプローチをしています。シーズン最後ということ、埼玉スタジアムということ、札幌が相手ということを含め、いろいろな意味で選手とともに高まりを持って、ゲームに向かいたいと思います」

 そのように今季限りでの退団発表、その後、ケガ人、帰国者の発表も出て、さらには各選手にとっても契約面を含め、とてもナーバスになる時期である。ただ、そうしたなか、もう一度、原点である勝利と喜びをサポーターに届ける――その一点のために、指揮官はチームの士気を高めようとして鼓舞する。

 浦和にとって、そして大槻現体制にとって、今季ラストゲームになる。

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[取材・文:塚越始]

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