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徳島J2優勝!リカルド監督が最後の会見で何を語った?「胸を張りたい」

徳島のリカルド・ロドリゲス監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

福岡に敗れるものの得失点差で。岩尾は「ここで終わりでははなく、ここからが始まり」。

[J2 42節] 福岡 1-0 徳島/2020年12月20日/ベスト電器スタジアム

 徳島ヴォルティスは12月20日の最終節、前節揃ってJ1リーグ昇格を決めた2位のアビスパ福岡と対戦し、0-1の敗戦を喫した。勝点84で両チーム並んでフィニッシュしたが、徳島が得失点差で上回りJ2リーグ優勝を決めた。

 リカルド・ロドリゲス監督は試合後のオンラインによる記者会見で、次のように語った。

「立ち上がりは決して悪くなかったと思います。いいところまでボールを運べるシーンもありました。ただ、彼ら(福岡)は決め切ることができて、私たちはできなかった。そこが一番の大きな違いでした。

 どちらかと言うとクロスバーを叩くなど、彼らのほうがチャンスがありました。そのなかで引き分けに持ち込むことができたのではないかとも思いますが、ピッチはかなり乾いていて、水を撒かれずにいて、どうしてもパスを回しずらかったです。そのなかで選手たちはよく戦ってくれました。胸を張りたいと思います」

 もちろん、勝利あるいか最低でも引き分けで優勝を果たしたかった。一方、すでにJ1昇格を決め、7点差で負けなければJ2制覇ができる優位な状況でもあった。

 それだけに指揮官はこの激動の2020シーズン、長いレースを制した選手たちを心からたたえていた。

 また、キャプテンの岩尾憲は「ここが終わりではなく、ここからが始まりです」と、徳島にとっては、惨敗に終わった2014年のJ1初挑戦の経験を生かし、J1で残留を果たすとともに定着の礎を築く。そのためのスタートをここから切るのだと、むしろ気を引き締めていた。

 来季J2からは徳島、福岡の2チームが昇格する。ただし2021シーズンのJ1は、4チームが自動降格という厳しいレギュレーションに。まだJ1残留を果たしたことのない両チームにとって、大きなチャレンジの1年となる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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